「ドイツ語海外実習に参加して」 黒田 理子さん

今回私は、フライブルク大学で約一ヶ月の間、語学研修プログラムに参加し、また実際にその地に触れて感じたことがたくさんあった。

私には今まで一ヶ月という長い期間、海外に滞在したことがなく、初めての経験であった。色々と日本と違う文化や習慣に触れ、また体験して、少し不慣れなこともたくさんあったが、新鮮で興味深いことも多くあった。
フライブルクは環境都市であるため、買い物の際にエコバッグの持参は必須であった。また、ペットボトルやびんはデポジットと引き換えに回収され、日本と違いコンビニにあるようなビニール袋を無料でもらうといったことはあり得なかった。しかし街では、日本と比べてゴミ箱が少ないからか、ポイ捨てされているものが多々窺がえた。また買い物の際に、大きなリュックサックなどを背負ってスーパーマーケットに入る日本人は、逆に万引きを疑われるといった場面にもあった。
ドイツは日本のようなコンビニエンスストアが全くなく、そのかわりスーパーマーケットや飲食店は夜遅くまで開いていた。しかし日曜日は、キリスト教の礼拝のためにほとんどの店が午前で閉店または終日閉店であった。そのため、土曜日のうちに買い物を済ませて、日曜日は大学の図書館などを利用して勉強したり、他の地域に足を延ばして観光を楽しんだりして過ごした。

私が個人的に感じたことは、ドイツの人々は、少し無愛想にみられるが、こちらから話しかけてみると、とても愛想がよく、人当たりが良い人たちばかりだった。特にスーパーマーケットのレジで HALLO と挨拶するとしないとでは、対応が変わることを体験した。また現地の人に自分の拙いドイツ語で話しかけようとすると、しっかり聞き取ろうとしてくれ、またドイツ語を話すことに嬉しそうにしてくれた。緊張からか覚えたこともすぐに出てこず、はじめの方は英語を使ってしまったことが多かったが、慣れてくるとドイツ語でコミュニーケーションをとりたいと思うようになった。

語学研修プログラムの授業では、 Al.2 のクラスにレベル分けされたが、そこは日本人がほとんどで、外国の方は 3 人ほどであった。ほぼ同じ実力で振り分けられたクラスであったはずが、外国の方は日本人と比べ、 ドイツ語で発言したり、質問をしたりと積極的であったため、自分の中ですごく焦りを感じた。授業はもちろん全てドイツ語で行われるため、授業の内容がとても難しいわけではないが、先生が言っていることを理解するのがとても難しかった。しかし授業を受けるにつれて先生のよく使う言葉やフレーズをだんだん覚えていき、理解できるようになった時は毎日頑張ってよかったという嬉しさがあった。
 

フライブルク大聖堂
シュトゥットガルト
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