令和5年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」
1.「学習成果実感調査」についての分析結果
令和5年度は、経済学部の授業に関して以下の4つの側面から分析を行った。
(1)全学との比較
(2)令和2年度から導入された新4コースの選択必修科目
(3)経済学入門科目(経済学入門Ⅰ(必修)、経済学入門Ⅱ(自動登録・選択必修))
(4)初年次教育導入科目(入門セミナー、データ処理セミナー)
回答率は、春36.0%、秋30.5%で春・秋ともに前年度より10.5%ポイント上昇した。
(1)については、全学共通質問は全学平均に比して僅かに低い評価となったが、到達目標達成度については、シラバス記載の到達目標の80%以上到達できたと回答した割合は春34%秋41%、シラバス記載の到達目標の60%以上到達できたと回答した割合は春91%、秋93%となっており、円滑に講義を進めた結果、履修生は到達目標の過半は達成できたものと評価される。
(2)については、令和2年度から導入された新4コースの選択必修科目群は、コース間に大きな差異は確認されず、バランスの取れたコース設定になっていると評価される。
(3)については、学生の主観的評価でみてみると、必修の入門Ⅰは概ね学部平均をやや上回り、自動登録・選択必修の入門Ⅱは学部平均を下回る結果となった。入門Ⅱは難易度が高くなること、自動登録の選択必修科目であることを考慮すれば一定の成果は挙げられていると評価される。
(4)については、両科目とも少人数・対面授業であることから学部平均より学生の主観的評価は高かった。自由記述をみると、入門セミナーでは、プレゼン力やコミュニケーション能力が高まったと評価する学生が多かった。データ処理セミナーでは、社会で必要なEXCELの活用方法を学ぶことができた、今後にとても役立つと思える内容だったと評価する学生が多かった。以上より、初年次教育については期待された効果が得られたもの評価される。
(1)全学との比較
(2)令和2年度から導入された新4コースの選択必修科目
(3)経済学入門科目(経済学入門Ⅰ(必修)、経済学入門Ⅱ(自動登録・選択必修))
(4)初年次教育導入科目(入門セミナー、データ処理セミナー)
回答率は、春36.0%、秋30.5%で春・秋ともに前年度より10.5%ポイント上昇した。
(1)については、全学共通質問は全学平均に比して僅かに低い評価となったが、到達目標達成度については、シラバス記載の到達目標の80%以上到達できたと回答した割合は春34%秋41%、シラバス記載の到達目標の60%以上到達できたと回答した割合は春91%、秋93%となっており、円滑に講義を進めた結果、履修生は到達目標の過半は達成できたものと評価される。
(2)については、令和2年度から導入された新4コースの選択必修科目群は、コース間に大きな差異は確認されず、バランスの取れたコース設定になっていると評価される。
(3)については、学生の主観的評価でみてみると、必修の入門Ⅰは概ね学部平均をやや上回り、自動登録・選択必修の入門Ⅱは学部平均を下回る結果となった。入門Ⅱは難易度が高くなること、自動登録の選択必修科目であることを考慮すれば一定の成果は挙げられていると評価される。
(4)については、両科目とも少人数・対面授業であることから学部平均より学生の主観的評価は高かった。自由記述をみると、入門セミナーでは、プレゼン力やコミュニケーション能力が高まったと評価する学生が多かった。データ処理セミナーでは、社会で必要なEXCELの活用方法を学ぶことができた、今後にとても役立つと思える内容だったと評価する学生が多かった。以上より、初年次教育については期待された効果が得られたもの評価される。
2. 学部独自のFD活動についての報告
公開授業とワークショップ
- 「公開授業」:
- 科目 経済数学B
- 担当教員 千葉早織准教授
- 実施日時/場所 2023年11月13日(月)4限/6302教室
- 参加人数 10名
- 「ワークショップ」:
- 実施日時/場所 2023年11月15日(水)15:30~16:00/5407教室
- 参加人数 18名
- ワークショップでの意見交換内容
経済学の理解に必要な数学教育のあり方
3. 総括
(1)1.と2.において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所
- 3コース制から4コース制への移行は各コースのバランスを維持できている。
- ミクロ経済学入門・マクロ経済学入門から経済学入門Ⅰ・Ⅱへのプログラム変更は経済学基礎修得に対する効果を高めることに繋がっていると考えられる。
- 入門セミナーやデータ処理セミナーなどの1年次における少人数教育は、大規模学部における新入生の経済学学習および大学生活への順応性を高める効果を持っていることが確認された。
(2)1.と2.において確認された改善すべき点
回答率の改善のための取り組みが求められる。
4. 次年度に向けての取り組み
経済学部で令和2年度から導入した新4コース制の導入と入門経済学の再編成(ミクロ経済学入門・マクロ経済学入門から経済学入門Ⅰ・Ⅱ)については一定の妥当性と有効性が確認されたことから、次年度以降は、卒業時までに学生が身につけるべき資質・能力の観点での分析を掘り下げ、アセスメントプランを着実に実行していく予定である。