令和3年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」

「学習成果実感調査」についての分析結果

令和3年度春学期は前年度に引き続き、経済学部の授業に関して以下の5つの側面から分析を行った。

  1. 全学との比較
  2. 学部内の状況
  3. 経済学必修科目(経済学入門Ⅰ)
  4. 初年次教育導入科目(入門セミナー)
  5. 昨年度から導入された新4コースの選択必修科目と共通科目

まず、回答率が18.7%と昨年のオンライン授業時(昨年春27.69%)と比べても極めて低く、特にオンデマンド授業についてはその結果の信頼性は低いと言わざるを得ない。これについては早急な調査方法の改善が求められる。
  1. 全学と比較しても大きな違いは見つからなかった。
  2. オンライン化で、事前事後学習時間は増加を続けている(「1時間以上」:2019年(オンライン前34%)、2020年、2021年(オンライン後50%、&55%)。また、多くの学生(90%(昨年春80%)がオンライン授業でも円滑に学習を進められたと述べている。自由記述では、概ね急なオンライン化に対する教員の対応に対する不満はかなり減った。教員の工夫が評価されたと考えられる。
  3. 導入後2年目となる必修科目「経済学入門Ⅰ」は旧必修科目「ミクロ・マクロ経済学入門」と比較して、今年度も続けて満足度が高かった。
  4. 初年次少人数科目の入門セミナーでも満足度は極めて高かった。多人数授業が多い経済学部で、担当教員との距離が近い事、他学生とのコミュニケーションが取れた事、ディスカッションが出来た事などを評価する学生が多かった。
  5. 昨年度新たに導入され今年度の2年生から選択が始まった新4コースの科目群について学生から見たコース間の主観的評価を比較してみたが、明らかなコース間の差異は見つからずバランスの取れたコース設定が出来ているとの結論に達した。

来年度以降も、引き続き上記の側面を重視した分析を行う予定である。 

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