平成30年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

経済学部では各教員の主たる講義科目および初年次教育導入科目である入門セミナーを含む73科目について学習成果実感調査を実施した。以下、3つの側面から分析を行う。

(1)全学との比較

統計結果を見ると、授業の参加状況、シラバス確認、準備学習に費やす時間などの全学共通の設問については経済学部の回答に特徴は見られなかった。授業の参加状況、シラバス確認についてはその結果から学生の積極的な姿勢を垣間見ることができる。その一方で、経済学部の場合の「42%の学生で1回の授業あたりの事前事後学習を含めた学習時間が30分未満」という結果は検討材料である。しかし、前述のようにこの結果が経済学部に特定化されたものではないことから、全学的な対応が求められよう。

(2)学部内の状況

統計結果を見ると、学びの面白さや自らの成長、担当教員の講義に対する熱意、また、総合的な満足度は概ね高いことがわかる。ただ、もっとも不足している知識として基礎的なミクロ・マクロ経済学が挙げられている。これらは経済学部授業の基礎科目であり、この結果については慎重に検討する必要がある。コメントの中には多人数講義における私語についての不満が散在した。私語対策について教員間で議論する必要があるかもしれない。

(3)入門セミナー

入門セミナーの実態調査および検証は本年度の学部授業・カリキュラム改善に向けた案件とて取り上げられたものである。春学期の学習成果実感調査では、シラバスに基づいた入門セミナーに特定化した設問を設けて、1年生の学習一般に対するこの科目の効果を検証した。シラバスに明記された6項目について当セミナーの効果を聞いたところ、作文能力や資料・データの検索能力への効果は高かった。一方、もっとも低かったのは意見交換のための質問能力への効果であった。個別のコメントは概ね肯定的で、前述の効果以外にも、グループワークやコミュニケーション能力が向上した、少人数授業における担当教員との身近なコミュケーションが取れたという意見が多く見られた。初年次における経済学部への導入教育としては評価が出来る結果となった。

2.「公開授業&ワークショップ」についての成果報告

参加人数

①「公開授業」:
「金融論A」坂井 功治 准教授
平成30年6月12日(火)1時限
参加教員数6名
②「ワークショップ」:
秋学期の公開授業10月30日(火)3時限
「エネルギー資源論」(担当教員:藤井 秀昭 教授)開催後に実施予定。

ワークショップでの意見交換内容

秋学期の公開授業後、春秋の公開授業を対象にしたワークショップを実施予定。
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