令和元年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「重点テーマ」

重点テーマ・目的・期待する効果等

(1)テーマ

授業に関する教員間の情報共有とその活性化および充実化—新学科移行にともなって設置した導入・基盤科目を中心に—

(2)目的

上記を重点テーマとして、新規および継続の取り組みについて、以下の目的をもって取り組む。

新規

第1に、新学科への移行にともなって設置した、初年次生向けの導入科目については、旧イントロダクトリー科目として、すでに開講されていた科目に加えて、開講年次を変更したり、あらたに初年次生向けに開講されている科目がある。今年度は、後者(開講年次変更および新規開講の科目)を主たる対象として、公開授業およびワークショップを実施し、授業運営上の問題や工夫などの情報共有を行う。

第2に、同様に新たに設置した初年次生向けの基盤科目については、新規かつ必修科目であるという点を考慮して、担当教員間での意見交換の場を適宜設けて、授業運営上の問題を早期に解決するとともに、教育の均質化を図る。

第3に、初年次の少人数科目として設置した「ベーシック・セミナー」については、従来の「基礎セミナー」の内容を見直し、入学後まもない学生が、学生生活全般にスムーズに入っていけるようにする。具体的には、これまで入学式後、早々に実施していた、ガイドマップを使ったガイダンスを、「ベーシック・セミナー」の授業内で説明するように変更する。少し落ち着いた時期に、クラスメートといっしょに説明を聞くことで、内容の理解を促進・徹底し、ほかの学生や教員との間で、情報共有や問題解決を図れるようにする。また、「基礎セミナー」を通じて、授業運営上のノウハウを蓄積している教員が多いことから、担当教員間でメーリングリストを使用して、随時、授業運営上の問題や工夫を共有できるようにする。新任教員も本科目を担当することから、こうした情報共有を通じて、教育の均質化を図る。

継続

第1に、昨年度と同様に、「学習成果実感調査」の結果を個別教員ごとにデータを集計して個別に開示し(学部教育の平均と個人点のデータ開示)、教員による学習成果の確認と自発的な授業改善を促進することを図る。

第2に、新任教員について、春学期の早い時期(4~5月)に、見学希望授業を選定してもらい、授業見学・意見交換の場を設け、本学部の教育内容を早期に理解させることで、教育の均質化と教育環境への早期適応を図る。また、公開授業を通じて全教員間で各授業に関する情報共有を徹底し、学部教育環境への理解と教育の質の改善を図る。

(3)期待する効果

新規の活動については、授業運営上の問題や工夫などの情報共有と必要に応じた早期の問題解決および教育の均質化が期待できる。また。継続の活動については、教員が担当する個々の科目の授業改善、新任教員が本学の教育環境に早期に適応することによる教育の均質化、公開授業を通じた情報共有による教育の質の改善が期待できる。
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