生命科学部 生命科学セミナー開催(1月28日)

中山 北斗 先生(東京大学理学系研究科 助教)

Heirloom tomato を用いた葉の形態多様性に関する研究

近年、主要な作物の栽培化の過程やその後に続く改良の過程における研究が報告されているが、その数はまだまだ少なく、植物進化学にとどまらず、文化人類学的側面からも更なる研究が望まれている。そこで私たちはある特定の地域でのみ栽培されてきた、特徴的な葉の形態を示すheirloom tomato (Solanum lycopersicum) のひとつに着目し、その葉形態の原因となった遺伝子を探索した。F2集団を用いたDNA-seqデータの解析結果から、このheirloom tomatoではBELL遺伝子のひとつに変異があり、加えてRNA-seqのデータを用いた共発現遺伝子ネットワークの比較解析の結果からWOX遺伝子にも変化があることが明らかにした。本発表ではこれらの解析結果をもとに、heirloom tomatoの育種の過程を議論したい。
日時 2020年1月28日(火)15:00 ~16:30(14:45開場)
場所 京都産業大学 15号館1階15102セミナー室
交通 ※キャンパス内に駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
交通アクセス
備考 事前申込不要・入場無料
主催  京都産業大学生態進化発生学研究センター
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