【文化学部】楽しいと思える仕事に就こう!本学卒業生DJの谷口キヨコ氏に自身の「学びとキャリア」についてお話いただきました

2024.06.13

登壇した谷口キヨコ氏

文化学部の専門教育科目「文化学部の学びとキャリアA」 (担当: 久米 裕子 教授ほか)は学生一人一人が大学卒業後に実社会を生きていく上で基本となる、「ものの見方・考え方」を学ぶことを目的としています。今回は本学卒業生で現代社会学部の客員教授でもあるラジオDJ、タレントの谷口キヨコ氏がゲストスピーカーとして登壇し、働きながら2度大学院へ通われた自身の学びとキャリアについて、語られました。

(学生ライター 法学部2年次 中尾柚葉)

【谷口キヨコ氏のプロフィール】
タレント・ラジオDJ 愛称はキヨピー
京都産業大学現代社会学部客員教授、関西盲導犬協会理事、韓国観光公社大阪支社諮問委員、京都・かめおか観光PR大使
兵庫県出身、京都産業大学法学部卒業後、企業での勤務経験を経てタレント事務所に所属。関西を拠点にラジオDJとして多くのレギュラー番組を持ちながら2008年に京都産業大学大学院法学研究科法律学専攻博士前期課程へ入学、国連安全保障理事会をテーマに修士論文を執筆して同課程修了。2014年には大谷大学大学院文学研究科哲学専攻博士前期課程へ入学、マルティン・ブーバーに関する修士論文を執筆し2018年3月に同課程修了。2018年4月からは京都産業大学 現代社会学部 客員教授を務める。韓国文化にも造詣が深い。

「キャリア」について

講義の様子
谷口氏は本学を卒業後、洋服が好きだったことから繊維メーカーに就職されました。社会に出た1980年頃は男女雇用機会均等法ができたばかり。この法律が施行されるまで女性は同時に入社した男性社員よりも賃金が低く、結婚と同時に退職する「寿退社」が普通とされていました。谷口氏は男女雇用機会均等法の第一世代として社会に出て男性社員と同じ業務に従事していましたが、楽しみを見出すことができず、約1年半後に退職されました。当時を振り返ると何か他のことをするために辞めたのではなく、楽しくない仕事から逃げたい一心で退職されたのだそうです。再就職先を探すのに1ヵ月ほど両親に猶予をもらった谷口氏はその間に「私にしかできないこと」や「何をしいのか」について考えました。それまでは「適当に仕事をしてお金をためれば良い」と考えていたそうですが、「それは私の人生ではない」と気付いたそうです。時間が過ぎていく中で「得意ではなくても何が好きか」という視点で考え、「話すことが好き」ということに気付いた谷口氏は好きなことが生かせる結婚式の司会者の仕事を友人に紹介してもらった事をきっかけに、現在の芸能事務所に入所しました。そこでテレビやラジオのオーディションを受け始め、現在に至るそうで、「楽しいから今の仕事が長く続いている」と話されました。進路について考えるとき、「この仕事をして楽しいと思える瞬間があるか、作れるかどうか、ということを大事にしてほしい」と受講生に語られました。

「学び」について

また谷口氏は仕事をしながら2つの大学院を修了しており、2008年に本学大学院の法学研究科で国際法を専攻し、2014年には大谷大学大学院文学研究科で哲学を専攻されました。「哲学」は、「真理を探究すること」。自分は何なのか、どんな人間なのか、何のために生きるのかを考え続けると、この先、人生のいろんな選択をする際に必ず手助けになる。哲学を学んだ経験を踏まえ、「特別なことをしなくてもバスを待っている間など1日の中で少しでも考える時間を取って欲しい」とアドバイスを送られました。また、谷口氏は韓国の大学に留学した経験があり、番組に招いたK-POPアーティストと会話ができるほど韓国語が堪能なのだそうです。最後の質疑応答では、K-POPの人気の要因やその歴史的背景など、韓国の文化について語られ、文化学部の受講生にとって非常に有意義なひとときとなりました。
谷口氏の講義を真剣に聞く学生
今回の講義では谷口氏のワークキャリアだけではなくライフキャリアに関するお話を聞くことができました。「何が好きか」、「何ができるか」という視点で自分と向き合うことが重要であると感じました。また、韓国への留学も大学院への進学もそうですが、興味のあること、関心のあることについて探究心を持ち続けて努力をされてきたことがわかりました。谷口キヨコ氏がDJを務められているFM京都「CHUMMY TRAIN」(毎週金曜日16:00~20:00)のコーナー「Dream Challenge」では第2・第4週にさまざまな場面で活躍している本学の学生や教員がゲスト出演しています。バスプールなどでもラジオが流れているのでぜひ聞いてみてください!

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