【文化学部】Take action, Open mind—留学に必要なこととは? —カナダで体験した宝物のような3ヵ月間

2023.01.30

文化学部独自の派遣留学プログラム「文化学部海外異文化研修」が3年ぶりに実施され、帰国した学生による成果報告会が行われました。2022年9月から12月の約3ヵ月間、文化学部の学生17人がカナダのトンプソンリバーズ大学に留学しました。研修先では語学学習だけでなく、就業体験をするフィールドワークも行いました。今回の報告会では、研修参加者の内、5人の学生がカナダでの暮らしや研修を通して学んだことを英語で発表しました。

(学生ライター 外国語学部4年次 瀬戸うた)

山口陽さん(国際文化学科・3年次)「カナダでの思い出」

留学中に訪れたバンクーバーでは、美味しい日本食のレストランにも出会え、現地のパーティーも楽しかったと話していました。しかし場所によってはあまり治安が良くないと感じる場所を見かけ、街の闇も知ったとか。また、カナダで友達を作りたかった山口さんは積極的にTRU(Thompson Rivers University)の学生が集まる場所に出かけ、一緒に映画を見に行ったそうです。カナダでの暮らしはすべてが新鮮でとても楽しかったと締めくくりました。

田上琴音さん(京都文化学科・3年次)「カナダでの学生生活」

授業では文法やアカデミックな言語学習だけでなく、カナダの文化を学べるクラスもあったそうです。授業を受ける中で感じた、日本とのクラススタイルの違いについて話していました。学生自身が先生に対して積極的に質問するほか、話し合いなども活発に行われていたため、田上さん自身も留学前よりそのような場面において積極的に関わるようになったそうです。最後に研修を通して、⑴もし問題が起きた場合は誰かに助けを求める ⑵英語を使ってのコミュニケーションを諦めない ⑶いつでもポジティブな姿勢を忘れない、この3つを学んだと締めくくりました。

松原碧さん(京都文化学科・3年次)「カナダでの暮らしとフィールドワーク」

サンクスギビングデー(感謝祭、11月23日)やクリスマスなどホリデーシーズンには美味しい料理やホームパーティーを楽しんだという松原さん。フィールドワークは託児所です。子どもたちと一緒に遊んだり、食事を手伝ったりする中で難しかったことは、子どもたちの話していることが分からない時だそうです。しかし英語を話す能力を身に付け、日常生活で使うスラングなども学ぶことができたと話していました。

上仲景斗さん(京都文化学科・2年次)「カナダでの暮らしとフィールドワーク」

フィールドワークではラジオパーソナリティのアシスタントとして働いたそうです。選曲したり、自分で番組を放送したり、普段では体験できない厳しい環境の中でも挑戦したそうです。また、ホストファミリーは本当の家族のように接してくれて、ホームパーティーを開催したり、さまざまな場所に出かけたりしたそうです。留学当初は、新しい環境に慣れなかったがすべてが良い思い出で、もう一度カナダに戻りたいと話していました。

山本真美さん(国際文化学科・3年次)「カナダでの暮らし」

家にはプライベートルームが完備されており、お好み焼きやオムライスなどの日本食を作るなど充実した暮らしができたそうです。インドやザンビアからの留学生と共に登山やカヌーなど、様々なアクティビティにも参加し、また、ホストファミリーやクラスメートと共にハロウィンやサンクスギビングデー、クリスマスなどのイベントも楽しんだと話しました。最後に研修を通して、留学前と比べて価値観が変わり、より柔軟に物事を考えられるようになったと締めくくりました。

成果報告会の最後に、参加した教授や学生からの質問コーナーが行われました。

会場は本学サギタリウス館1階にあるグローバルコモンズ。世界中の国旗と本が並んでいる。
参加学生に向けてメッセージを送る5人

Q 今後、研修に参加する予定の学生にアドバイスを!

A(上仲さん)ためらわずに、とにかく行動を起こすことが大切だと思います。
(田上さん)英語の能力に自信がなくても大丈夫。とにかく研修中はできる限り英語を話すようにすること、そして挑戦することが大切だと思います。
(山本さん)心を開くことが大事。カルチャーショックを受けることもありますが、現地の方から色々なことを聞いて学ぶと良いと思います。

Q ホームシックは経験しましたか? 特に日本食が恋しくならなかったですか?

A(山口さん)一度も日本が恋しくならなかったです。友達と鍋パーティーも開催したので日本食も恋しくならなかったです。
(松原さん)日本からご飯など日本食を持って行っていたので日本食が恋しくなったときはそれを食べていました。


次年度、研修への参加を検討している学生からは、「語学を学ぶだけでなく、現地の文化も学ぶことができるのが魅力的だと思った」、「最初は慣れない環境に戸惑っても、何事にも積極的に取り組むことが大切だと感じた。」との感想がありました。
今回は5分間ずつのプレゼンテーションでしたが、その中でも約3ヵ月の研修で経験した多くの貴重な体験や学んだことがしっかりと伝わってきました。「英語のスキルを伸ばしたい!」、「海外で友達が作りたい」など目標は異なりますが、それぞれが研修を通して大きく成長したと確信しているようにも感じられました。

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