【文化学部】ようこそ私の人生へ「アンディ・ウォーホル・キョウト/ANDY WARHOL KYOTO」展

2022.12.21

集合写真
文化学部国際文化学科の専門教育科目「国際文化基礎演習B」と「国際文化演習ⅠB」(担当:礒谷 有亮 助教)の受講生が、京都市京セラ美術館にて開催されている「アンディ・ウォーホル・キョウト/ANDY WARHOL KYOTO」展を見学し、日本初公開作品100点以上を含む約200点の作品を鑑賞しました。
(学生ライター 現代社会学部 1年次 米村 紀章)

意外と身近?!まずは、知るところから

談話室で山田氏の話を聴く受講生
館内を回る前に、学芸員の山田隆行氏からアンディ・ウォーホルについて説明をしていただきました。
アンディ・ウォーホルは、「ポップ・アートの旗手」として活躍した芸術家で、「コカ・コーラ」といった人気商品や「マリリン・モンロー」などの有名人をモチーフにした作品が特に有名で、作品は「UNIQLO」の服やバックなどにも使用されています。

「ここに注目すればさらに面白くなる見どころ」として、まずアンディ・ウォーホルのイラストレーター時代の巧みな絵画表現を挙げられました。展示では、彼が若い頃に手書きで描いていたスケッチが序盤に登場します。そこには、彼の手の生々しい痕跡や、モチーフの可愛らしさを感じられるかもしれません。
続いての見どころは、京都をテーマとした作品の数々です。彼は二度、京都を旅したそうで、そこで何を思い描いたのか、想像を膨らませることができます。最後に、アンディ・ウォーホルの光と影について解説され、彼は常に「はかなさ」や「死」というものを意識していました。それが顕著に表れているのが終盤にある「最後の晩餐」です。彼がずっと思い続けていた原点を見ることができるそうです。

いざ、鑑賞へ

ここからは、私が実際に鑑賞してきた中で特に魅了された作品を紹介していきます。私の独断と偏見ではありますが、ランキング形式でお楽しみ下さい。

「理由なき反抗」
5位「理由なき反抗」
広告ということもあり、心に訴えてくるものがありました!よく見ると、影が。
「毛沢東」
4位「毛沢東」
ここだけで4人の毛沢東が!?なぜ目が赤いのか、なぜ首が黄色いのか、まったく不思議ですね。
「カモフラージュ」
3位「カモフラージュ」
斬新ですよね。私もそう思いました。アンディ・ウォーホルは、カモフラージュを抽象的であり、豊かな連想を呼び起こすイメージと考えていたそうです。
「キャンベル・スープ」
2位「キャンベル・スープ」
まさにこれが、アンディ・ウォーホルの特徴です。じっくり見てみてください。何か気づくことありませんか。
「三つのマリリン」
1位「三つのマリリン」
見たことがある人もいるのではないでしょうか。アンディ・ウォーホルの代表作の1つですので、ぜひご自身の目で確かめて欲しいです。

—番外編— 受講生の楽しそうな鑑賞の様子

礒谷助教と受講生
インスタ映え間違いなしの銀の雲
メモを取る二人の受講生
グッズ売り場でのショット

授業を振り返って

授業後に受講生から感想を聞くことができました。

「アンディ・ウォーホル・キョウト」展を見学した率直な感想を教えてください。

  • 長時間見ていても疲れない展示だった。色とりどりのポップさと、死を感じさせる作品というギャップがありながらも、どこか一体感のある展示だと思った。
  • 初めてしっかりとポップ・アートというものに触れたが、とても楽しかった。ウォーホルの目の付け所が面白かった。人物をイメージとして自分の作品に使ったりしていたのが興味深かった。
     

本日の展示会であなたが推したいポイントは何ですか?

  • 展示室にウォーホルの言葉が書かれていたこと。銀の雲のような体験ができる展示室があったこと。
  • ポップ・アートの親しみやすさ。

学外授業の良さは何ですか?

  • 話を聞くだけでは掴めないアートを目で見たり、体験したりできること。
  • 現物を見られること、その時その場所で作品について仲間とラフに話し合えること。

作品展の鑑賞を終えた後の受講生の顔は、とても輝いていたように見えました。ここでしか体験できないことへの喜びを私自身も感じることができた一日になりました。美術作品は、私のような初心者でも楽しむことができます。機会があれば、また行ってみたいです。

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