【外国語学部】冒険家 関口 裕樹氏による講演会

2022.08.04

フランス語専攻の井上 俊博ゼミ主催による「冒険家関口裕樹氏 講演会」が行われました。『極地冒険』というジャンルで活躍されている関口氏の実体験に基づいた冒険話は、どれも貴重な話で受講者も真剣に聞き入っていました。

(学生ライター 経済学部3年次 桜間 一輝)

真剣に聞く受講生と関口氏の様子
関口氏は高校時代に冒険家に憧れ、18歳の時に徒歩で日本縦断。これまでに気温-50℃にもなる極寒のアラスカや、+50℃を超える真夏のデスバレーでの冒険に挑むなど、海外を中心に徒歩で8600km、自転車で38000kmを踏破した冒険家です。
講演で紹介された北極圏を冒険している動画からは、雪道の中を約100kgの荷物を持ちながら、徒歩で進んでいく過酷な冒険の様子が伝わってきました。実際の北極圏での生活の話は興味深く、中でも食事面が印象に残っています。イヌイットの食事「生肉(カリブー)」を食べると、凍り固まった肉でもお腹の中でパワーがみなぎるという話に、文化の違いを感じ驚きました。

また、関口氏は「敗退」(登山において失敗を表す)を成長できるチャンスと捉え、「できるかどうかでなく、それをやりたいかどうか」を大切にして頑張っているそうです。冒険家を職業ではなく「生き方」と考えられており、前に進み続ける関口氏の話は、非現実でありつつも、考えや意思は私たちの生活にもつながるものがあると感じました。

最後に、受講生から「敗退の経験で怖いことは何か」という問いに対し、「行く前が一番怖いと感じるが、年々『怖さ』が何かが分かってきており、恐怖が大きくなっている」とのことでした。受講生から多くの質問が投げかけられると、徐々に関口氏と受講生とのディベートのような雰囲気になり、とても充実した時間になりました。 
関口氏が大切にしている言葉
実際の北極圏冒険中の写真

冒険家としてチャレンジし続ける関口氏の話は、私たちの日常生活とかけ離れた「非日常の塊」で、とても刺激的でした。講義の中で何度も話されていた、前向きに進む関口氏の姿から、私の人生においてとても参考になるものを得ることができました。

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