司法外国語(中国語・韓国語)

司法通訳や外国語に堪能な警察官を養成

目的

日本社会の国際化に伴って、残念ながら、外国人による犯罪も増加しました。外国人犯罪を適正に捜査・裁判し、被疑者・被告人や被害者となる外国人の人権を守るためには、捜査や裁判において警察官・検察官・弁護人・裁判官などとの円滑なコミュニケーションが欠かせません。このようなコミュニケーションの仲介となる役割を果たせる人材を育成するの が、司法外国語プログラムの目的です。

京都産業大学では、法学部と外国語学部が共同して、司法通訳人や外国語に通じる警察官を養成するこのプログラムを2007年から設置しています。学部レベルでは日本初の試みです。他大学の大学院や通訳スクールに置かれている司法通訳の養成コースと異なって、模擬取調べや模擬裁判により司法通訳を体験する実践的な授業を組み込んでいることが特色です。

このプログラムを修了することによって、司法通訳人や外国人犯罪捜査にあたる警察官となるための基礎的な能力(高度な語学力、犯罪や司法に関する知識や理解力、通訳人としての自己トレーニング方法)を養成することができます。

さらに、法曹・行政書士・入国管理局職員・海上保安官などとして、外国人を対象とする司法や行政に関わりたいと考えている方にも、有用なプログラムです。
外国人司法の場で需要が多い、中国語と韓国語を対象とします。

司法外国語プログラム 修了生の声

法学部(R・K)和歌山県警合格(2020年度卒)

自分はこの司法外国語プログラムを履修するために、京都産業大学法学部を志望し、AO入試で合格しました。なぜなら、語学を生かして、犯罪捜査を行う、警察官になりたかったからです。1年生から生まれて初めて中国語を習い始め、特に中国語エキスパートの講義は、すごく大変でした。しかし、3年次にこのプログラムが要求する単位をすべて取得したとき、それは自分への自信となり、中国語能力は飛躍的に伸びていました。
就活では、この司法外国語プログラムでの出来事をアピールし、無事に、第一志望の和歌山県警に合格できました。今後は、同プログラムだけでなく、京都産業大学法学部のゼミなので培った経験を活かし、社会の安全・安心に献身いたします。

対象者

法曹、行政書士、入国管理局職員など、外国人が関係する司法や行政の仕事に興味のある法学部・外国語学部の学生

履修条件

法学部

「中国語エキスパートⅠ」と「韓国朝鮮語エキスパートⅠ」のいずれかを1年次春学期から履修してください。

外国語学部

次のいずれかに該当する学生。

  • アジア言語学科中国語専攻の学生
  • アジア言語学科韓国語専攻の学生
  • アジア言語学科日本語・コミュニケーション専攻で、中国語または韓国語を専攻する学生
  • 中国語または韓国語を母語とする外国人留学生

プログラム登録

1年次春学期(6月頃)に実施する説明会に出席し、プログラム登録申請(6月中旬まで)をしてください。登録定員は中国語・韓国朝鮮語を合わせて30名です。申請者多数の場合には、申請書と授業への出席状況などで選抜します。なお、説明会や登録申請の詳細についてはPOST(学内掲示板)で案内します。必須科目「中国語専門セミナー」、「韓国語専門セミナー」、の履修登録をするには、中国語検定3級以上またはハングル能力検定3級以上を取得しているか、それに相当する語学力が必要です。

プログラムの修了

必須科目すべてと、選択必須科目のうち2単位以上を修得した者に、修了証を発行します。修了証発行の申請手続はPOSTで案内します。関連科目は、より深く、より幅広く学びたいときに、履修してください。

履修モデル

法学部

外国語学部

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