英語で実践!データ分析 外国語学部&文化学部 合同ゼミ
2022.05.09
京都産業大学では文系・理系全10学部の学生がワンキャンパスで学んでおり、学部の垣根を超えて学ぶ授業やゼミが豊富にあります。今回は外国語学部の浅羽ゼミ(アジア言語研究演習Ⅲ)と文化学部の小川ゼミ(国際文化演習ⅡA)の4年次生を対象とした合同ゼミの様子を取材しました。卒業研究・論文作成に向けた「質的データの分析方法」について、教員による講義の他、グループディスカッションなどを交えて学びました。
(学生ライター 現代社会学部1年次 近藤 明日海)

外国語学部 浅羽ゼミと文化学部 小川ゼミでは、学部を超えた学びを通して、より効果的な学修を行おうと2021年度から合同ゼミを実施しています。合同ゼミは「オールイングリッシュ」で行われ、ゼミ生は英語を使って質疑応答やグループディスカッションなどを行いました。
合同ゼミは複数回実施される予定で、今回は「Principles of Qualitative Research (質的研究の原理)」をテーマに、質的データを取る方法や、データ分析で必要な情報を得るためのポイントなどについて学びました。
「質的データ」とは数値で表すことのできないデータのことで、インタビューなどから得ることのできるデータを指します。まずは質的データを得るために必要な「①データをまとめる、②データを熟知する、③データの重要な箇所を文字に起こす(トランスクリプト作成)、④トランスクリプトの重要な部分に印を付けメモを作成する、⑤カテゴリを作る」という5つのステップについて、浅羽准教授による講義で学びました。次に、これらのステップを踏まえて、元プロ野球選手であるイチロー選手のインタビュー記事を教材に実際にデータ分析にチャレンジしました。



合同ゼミを取材してみて、他学部生との意見交換を行うにあたって、英語という言語を通すことで、自分の考えを相手に伝えようとする力がより鍛えられ、ただ意見交換をするよりも学びが深まっていたように感じました。今回、ゼミ生の皆さんは、文章の中から隠れた意図を汲み取りデータ分析する力を「オールイングリッシュ」で学んでおり、英語で伝える力や読み取る力が求められる現代において、卒業研究・論文作成のみならず、あらゆる場面で活用できるスキルが身に付く授業だと思いました。
そして何より、学部やゼミを超えて和気あいあいと楽しく学ぶ様子から、学部を超えた合同ゼミはとても魅力的な取り組みだと感じました。