【文化学部】楽しむ心を忘れずに。「英語で学ぶ」茶道の実習授業

2021.08.03

「英語で京都文化実習ⅡA」は、日本の茶道について英語で学ぶ科目です。
今回は、学内にある茶室「瑞秀庵(ずいしゅうあん)」にて実習が行われたので、その様子を取材しました。
(学生ライター 文化学部2年次 橋本 健太)

2021年7月6日、文化学部の専門教育科目「英語で京都文化実習ⅡA」にて、茶道の実習授業が行われました。今回受講生らが体験したのは、多くの人に親しまれる「裏千家」。お茶の歴史や茶席での振る舞いを学びました。

実習は、濱名 ブルース 整一講師の“good afternoon!”のあいさつでスタート。まずはお辞儀の練習から行います。濱名先生は「お辞儀のタイミングや背中をきちんと伸ばすことが大事だ」と説明。初めは苦戦していた受講生ですが、次第に綺麗なお辞儀ができるようになってくると“much better!”と濱名先生から声がかかります。
次に、袱紗捌き(ふくささばき)の練習に移ります。袱紗とは、茶道において使用される布のこと。茶器を扱う際などさまざまな場面で使われるため、特に時間をかけて指導が行われました。袱紗捌きには、布の持ち手や位置、裏表など細かなルールがあり、受講生らは取り扱いに苦労している様子でした。
続いて、お盆の上に茶道具を載せて行う「盆略手前(ぼんりゃくてまえ)」に挑戦。今回は、抹茶を入れるための棗(なつめ)、抹茶をすくうための茶杓(ちゃしゃく)、抹茶をたてるための茶筅(ちゃせん)などの使い方を練習しました。

その後、受講生自らたてたお茶と、この日は七夕の前日であったため、「織姫」というお菓子を味わいました。お茶の味わい方について、濱名先生は「お茶は濃い方が泡立てやすいが苦くなってしまう。それぞれの好みの味・バランスを探すことが大事だ」と説明されました。
最後に全員でお辞儀をして、実習は終了しました。

実習終了後に濱名先生に話を伺うと「茶道をするとお茶に対する違和感や恐怖感が出てきてしまうが、そんなに怖いものではない。英語で学ぶことでお茶の楽しさを感じてほしい」と、英語を使いお茶を学ぶことの重要性について語られました。

今回の実習は静寂な雰囲気の中で行われましたが、所々で濱名先生の話に驚きや笑いが起きたり、お茶やお菓子を楽しんだりする受講生の様子が見られました。濱名先生が受講生一人一人の様子を見て回り“good‼”と明るく声をかける姿や、受講生同士で作法について確認し合う様子が印象的でした。
袱紗捌きの説明をする濱名先生
袱紗捌きの練習の様子
茶筅通しの様子
茶菓子(織姫)
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