【国際関係学部】海外フィールド・リサーチ研修中!現地レポート(マセイ大学②)

2024.03.13

プレゼンテーションを終えた後の集合写真
ニュージーランドのマセイ大学で実施する海外FRプログラムについて、現地からレポート第2弾が届きました。
今回は、マセイ大学のプログラムでの「学び」について紹介します。

ニュージーランド マセイ大学のレポート第1弾は、こちら!


(国際関係学部1年次 杉本 芙優)

第1週が終わり、だんだんと現地での生活に慣れてきた2週目から、さまざまなアクティビティーを通して現地の文化、生態系、環境保護について調査を行いました。特に印象に残っているのは、ゴート・アイランド海洋保護区に赴き、調査を行ったことです。ガラス張りの船底から見える海中はとても透き通っており、生息している魚、海藻をはっきりと確認できました。ニュージーランドでは環境保護が進んでいることを、身をもって体験できたような気がします。
他にも、オークランド動物園を訪れ、生物多様性についての理解を深めました。やはりニュージーランドといえばKiwi!間近で見られることを楽しみにしていた学生は多かったのですが、室内は非常に暗く、目にできた人はわずかでした。しかし室内の暗さ、静かさはKiwiの生態を考慮したもので、ここからも生態系に合わせた環境づくりの重要性を学び取ることができました。

海洋保護区での視察の様子
透き通った海の中
マセイ大学プログラムの特徴は、実際に環境保護プロジェエクトに参加ができるところです。例えば、Conservation Project(体験型環境保護プロジェクト)では、植林活動を始め、水質検査を体験するなど、生態系における植物の役割について学ぶことができます。
水質検査の様子
植林体験の様子
他には、ニュージーランドに拠点を置く環境保護団体であるカイパティキ・プロジェクト(Kaipatik Project)の活動に参加する機会がありました。ニュージーランドの在来植物について詳しくお話を伺い、実際に植物に触れ、現地でどのように環境の復元に努めているのかを実際に見れたことで、生物多様性保護の重要性をより深く理解することができましたし、現地の人々の環境意識の高さを身をもって感じることができました。
Kaipatik Projectにて
環境保護に加えて、マオリ文化についても学ぶことができました。私たちが訪れたのは、テ・ハナ(Te Hana)という場所で、マオリの文化や歴史、思想について学びました。マオリの文化・思想が、ニュージーランドの環境政策に大きな影響を及ぼしたことを改めて感じる良い機会でしたし、日本とマオリという民族に繋がりがあるという事実は新たな学びとなりました。
Te Hanaにあるマオリ文化を象徴するモニュメント
Te Hanaでマオリの草木編みを体験

授業最終日には、学びの集大成としてプレゼンテーションが課されました。「SDGs」(Sustainable Development Goals)をテーマとして、各々が17あるゴールから興味のある分野を選択し、情報収集に努めることが求められます。その過程で、「なぜその目標が重要で、どのような問題解決が求められているのか、そしてどうすれば目標を達成できるのか」について多角的に分析しなければなりません。さまざまな苦労はありましたが、先生や現地学生(スチューデント・バディ)の力を借りながら調査を重ね、分析力を養うことができたと感じています。

振り返ると、現地の授業では自分で考え、自分の声で伝えることが重要視されていたように感じます。自分が発する言葉も、耳にする言葉も、全てが英語のみという環境の中で鍛えられたのは大きな財産になりました。3週間という機関の中で、慣れない英語での発表をやり遂げたことは大きな自信になりましたし、自身の成長を実感できた良い機会となりました。

次回は、ニュージーランドの「生活」についてお伝えします。

PAGE TOP