【国際関係学部】学部の学びを超えて活躍する4年次 宮地 乃愛さんを取材しました!
2024.02.16
学部の授業以外にも活躍の場を求めて積極的に取り組む学生を紹介する本企画。
今回は、「東南アジアにおける音楽教育の浸透率とそれに伴う楽器販売戦略の実態調査」をテーマにタイ、ベトナム、インドネシアを訪問し研究を行った、国際関係学部4年次の宮地乃愛さんにお話を聞きました。
「国際関係」に興味を持ったきっかけを教えてください
「国際関係」に興味を持ったきっかけは、英語が好きだったことです。昔から、英語を勉強することが好きで、それに派生して世界の文化や出来事などに興味がありました。そんな中、将来を考えるにつれて、「英語を使って仕事をしたい」と思うようになりました。そして、そのためには実践の前に多角的な視点で世界をとらえる必要があると感じ、最終的に国際関係という学問を学ぶことに決めました。
今、注力している取り組みは何ですか?
日本の楽器をより世界に浸透・拡売させる戦略や可能性を研究しています。具体的には、「人口の観点や中間層の増加などビジネスに関して様々な期待が込められているが、日本の楽器を拡売するターゲットとして東南アジア地域は本当に適切な地域なのか」「音楽教育が楽器販売にとって重要なものであるか」を明らかにすることを研究しています。そのために、タイ、ベトナム、インドネシアに赴き、訪問調査や街頭インタビューなどを実行し、より正確で新しい情報を得ることができるように努めています。
その取り組みに参加(応募)したきっかけ・動機を教えてください
今回の一枝会の「行ってみ!チャレンジ」に応募したきっかけは卒業論文をより良いものにするためです。卒業論文は「東南アジアにおける音楽教育事業と楽器販売の相関性について〜日本の楽器は東南アジアで拡売することができるのか〜」をテーマとし、今回の一枝会で行った調査結果をもとに現在執筆中です。卒業論文をこのテーマにした理由は、私自身が音楽の街と呼ばれている静岡県の浜松市で育ち、日本のモノづくりと楽器の素晴らしさを少しでも多くの人(世界)に広めたい思いが根底にあったためです。
参加して、ご自身にとってプラス(成長)につながったこと、気付きは?
自分の「気になるアンテナ」を無視しない重要性に気付くことができました。小さな興味を探求していくことで、新しい発見や意外な発見をすることができます。たとえそれが(直接的に)役に立たないと思うようなことだったとしても、探求するまでの過程で必ず意味のあるものを得られたような気がしました。今回の取り組み後も気になったことは調べたり、友人と話をして意見交換をするなど、日常生活を豊かにすることにもつながっています。また、卒業論文に関してはデータや文献、先行研究の情報だけではなく実際に調査した結果を組み込むことができたことでより卒業論文に個性や深みが出たと感じています。さらに教育機関や実際に楽器関連事業に従事している方々の意見や見解はデータだけでは出すことができなかった結論に導くことができたとも感じています。
国際問題を考えるうえで、普段から心がけていることはなんですか?
多角的な視点で物事を捉えることです。単一の視点で物事・問題を捉えてしまうと、必ず偏った意見になってしまうからです。今回の「行ってみ!チャレンジ」を例にとると、日本が東南アジアに感じるメリット・デメリットだけではなく、東南アジアが感じる日本の楽器を拡売するメリット・デメリットを考えるなど、必ず双方の視点に立って物事を捉えることを意識しています。
国際問題に関するトピックをリアルな現場で体験することが「学びを社会に活かすこと」に役立つと信じています!
今の活動を通して、今後の抱負、また将来につながること・つなげたいことは?
今の活動を機に、少しでも日本のモノづくりが世界に広がるように今後も本テーマを追求していきたいです。私は今年度で卒業ですが、社会人になり就職してもこの活動を通して培った行動力や追求力を生かし、学問の枠を飛び出して実践に移していきたいです。
国際関係を学ぶ学生(興味を持っている高校生)の皆さんへ一言
国際関係はかなり幅広い学問で、私がそうであったように何から学べばいいか分からないと感じている人もいると思います。しかし、今回の活動や4年間の勉強を通して、小中高校生時代に学んだ意外な知識が活きた場面や、講義中のちょっとした先生の雑談や友人との雑談などから得た情報が国際関係の学びにつながるなど、自身が持っているさまざまな知識をフル活用できるようなとても楽しい学問分野だと感じています。日常でいろいろなことにアンテナを張り、ぜひ楽しく気楽に国際関係を学んでください!