【外国語学部】講演会「シュルレアリスムとは何か」を開催しました(学生による報告)
2025.01.08
2024年11月15日(金)・16日(土)に、シュルレアリスム研究の第一人者である巖谷 國士先生(明治学院大学名誉教授)を講師にお迎えし、本学図書館のナレッジホールにて連続講演会「シュルレアリスム宣言100周年記念講演会」(初日の講演名は「シュルレアリスムとは何か」、2日目は「シュルレアリスムと出会い」)を開催しました。2日間合計で約140人の方に参加いただきました。

この講演に向けて、私たち長谷川ゼミの学生(3・4年次生18人)はシュルレアリスムという20世紀を代表する芸術運動について事前学習をして、作家アンドレ・ブルトンや著書「シュルレアリスム宣言」(1924年)、そして巖谷 國士先生のご研究について理解を深め、念入りに準備をしました。講演会当日は、講師の巖谷先生をお出迎えすると同時に、受付や会場の案内など、初日の講演会の運営に関わりながら、講演会に参加しました。
1924年にフランスの詩人アンドレ・ブルトンが『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』を発表し、運動が正式に開始してから100年経ちます。運動の方向性を示した「シュルレアリスム宣言」は、当時の芸術家たちに大きなインパクトを与え、その後も世界中の表現者たちに大きな影響を与え続けました。巖谷 國士先生はこの重要な書物をはじめ数多くの翻訳や研究を手掛けられており、シュルレアリスムを日本で広めるのに比類ない役割を果たしました。
1924年にフランスの詩人アンドレ・ブルトンが『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』を発表し、運動が正式に開始してから100年経ちます。運動の方向性を示した「シュルレアリスム宣言」は、当時の芸術家たちに大きなインパクトを与え、その後も世界中の表現者たちに大きな影響を与え続けました。巖谷 國士先生はこの重要な書物をはじめ数多くの翻訳や研究を手掛けられており、シュルレアリスムを日本で広めるのに比類ない役割を果たしました。

講演会「シュルレアリスムとは何か」では、巖谷先生がシュルレアリスムの歴史的背景や思想の核心について詳しくお話しくださいました。ブルトンが提唱した「オートマティスム」や「オブジェ」、「コラージュ」について、具体例を挙げながら分かりやすく説明をしてくださいました。
私にとって印象的だったのは、シュルレアリスムの始まりについてです。講演会の中で巖谷先生はシュルレアリスムの始まりを「未知を目指す生き方」を模索し始めたことだと説明していました。つまり、シュルレアリスムは単なる芸術運動ではなく、人間の内面や潜在意識に触れ、既存の価値観を乗り越えようとする、精神的な挑戦であるということです。
巖谷先生の講演を通じて、私たちはシュルレアリスムの本質をより深く理解し、生きるうえで新たな視点を得ることができたと思います。この視点を今後の学びや研究論文の執筆に生かしていきたいと考えています。
最後になりましたが、このような素晴らしい機会を与えてくださった巖谷先生、長谷川先生、そしてこの講演会開催にご協力くださった皆さま、講演会にお越しくださった皆さまに感謝申し上げます。
(外国語学部 長谷川ゼミ 4年次 那須 千裕)