【外国語学部】「ドイツ語海外実習に参加して」今田 朔さん
2024.05.24
私は、2024年の3月にドイツのフライブルク大学に1ヶ月の海外研修に行きました。これまでヨーロッパに行った事がなかった私は、たくさんの驚きや楽しさを感じました。
私がドイツに来て、1番最初に驚いた事は、ドイツの昼食の量の多さです。平日は、フライブルク大学に併設しているMENSAと呼ばれる学生食堂で昼食を取るのですが、日本のランチの約2-3倍の大きさで、日本人が食べるにはなかなかのボリュームです。しかし、値段は3ユーロ前後と良心的で、「たくさんの量を安く食べられる」ので、現地の学生からしたら、MENSAは非常にありがたい存在です。
そして、夕食は日本と違い、非常に少量で簡単に調理できるものを食べる傾向にあるのが、ドイツ人の特徴です。これは、「この後は寝るだけの夕食よりも、この後に活動をする昼食の方をガッツリ食べる方が良い。」というドイツ人らしい非常に合理的な理由です。なので、私たちもドイツ人の生活ぶりを体験するために、夕食はサンドウィッチやハムなどで済ませました。
1カ月のドイツ生活では、大きな壁に直面しました。それは言語の壁です。ドイツ語は、私たちが想像しているよりも簡単な言語ではありません。フライブルク大学では、平日の午前中にドイツ語の授業があったのですが、ドイツ人の先生が何を話しているのかが全く分からないのです。
私は、京都産業大学でドイツ人の先生の授業を履修してはいますが、週2回しか授業を受けていないので、ペラペラ話せるはずもなく、現地では大きな苦戦をしました。しかし、先生に、「Sag es bitte nochmal.(=もう一度言ってください。)」と伝えると、先生は私が納得するまで繰り返し教えてくださり、私にDu kannst es schaffen. Es ist in Ordnung, es langsam angehen zu lassen. (=あなたならできる。ゆっくりでいいからね。)」と言い、私の肩をトントンしてくれました。私は、これがきっかけで今まで苦手だったドイツ語を頑張ろうと思えるようになり、間違いを恐れずに積極的に授業に参加をする事を決めました。そして、少しずつではありますが、先生が話している事がだんだん理解できるようになっていき、最終日には先生に簡単な別れの挨拶をする事ができました。
私は、現在京都産業大学で英語の教職は履修していますが、ドイツ語の教職は履修していません。しかし、今回のフライブルク大学での授業をきっかけに、ドイツ語の教員免許も取りたいと考えるようになりました。その分、履修科目が増え、3年生末までに、ゲーテ試験に合格する必要があるので大変だとは思いますが、ドイツ語の教員免許を取りたいと強い志を持つ事ができ、将来はドイツに関する仕事に就きたいと思えるようになりました。
私は今回の1カ月の実習を通じて、語学力の向上とドイツの文化について深く学ぶ事ができました。今回のドイツでの思い出は私にとっての一生の宝物です。
次は、今回のドイツ語海外実習に参加させてくれた両親に恩返しとして、お金を貯めて私自身のお金でドイツ旅行をプレゼントをし、日本人の私の両親と現地のドイツ人のコミュニケーションの架け橋となる通訳をしたいと思いました。