【文化学部】FD研修会を開催!~未来を創るAI教育-AIチャレンジ-~

2024.12.13

FD研修会の様子

2025年度に創立60周年を迎える京都産業大学は教学改革に邁進していますが、具体的な取り組みの一つとして、2026年4月から文化学部を3学科体制に拡充していくよう準備を行っています。

文化学部の基調は伝統的な人文学にありますので、これまでのように歴史、思想、文学、芸術の学びを進めていきますが、次世代を見据えた研究領域を切りひらき、実社会に対して学びの成果を提供・還元・発信していくために、文化構想学科、京都文化学科、文化観光学科の3学科体制へと生まれ変わっていきます。

具体的な事例をまじえた佐藤氏による講演

この3学科を横断する学びの一つが、デジタルヒューマニティーズです。それは情報学的手法を取り入れた人文学の展開を意味しますが、用語としてはさまざまな定義が可能であり、今後は京都産業大学文化学部としての理解を示していくことが求められます。その準備に向けたFD研修会を12月4日に開催しました。研修会では、京都産業大学と連携協定を結んでいるソフトバンク株式会社の協力のもと、コーポレート統括 CSR本部 CSR企画統括部 CSR企画1部 次世代育成推進課の佐藤 誠氏を講師に迎えました。テーマは「未来を創るAI教育-AIチャレンジ-」です。近藤 剛 副学部長による趣旨説明のあと、佐藤氏が講演されました。

ソフトバンクでは、社会貢献活動の一環として次世代育成の取り組みが行われており、ことに高校生を対象としたAI活用人材を育成する教育プログラム「AI チャレンジ」の説明が行われました。急速なスピードで進化するAI時代に対応していくために、適切な知識・倫理を学び、探究学習を通してAI活用人材を育成することが目的とされており、AI理解を伴った発想力、テクノロジー活用力、実装力を身に付けるための学習内容について詳しい紹介がなされました。AIを活用して社会課題解決を目指していくことは大学の教育目的にも通じるところがあり、デジタルヒューマニティーズの展開を掲げる学部にとっても多くの示唆を与えられる内容でした。

講演後の質疑応答では活発なやり取りが行われました。例えば、ハルシネーションをどのように回避すればよいか、入力した機密・個人情報がAIの学習に用いられるリスクにどのように対処すればよいか等、話し合われました。当日は講師以外にソフトバンクから6人の社員が同席し、学部教員との意見交換も行われました。研修会は村上 忠善 学部長による閉会の挨拶を経て終了しました。

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