【文化学部】成田ゼミが彫金の技法を用いた指輪づくりに挑戦しました!
2024.06.03
5月23日、文化学部専門教育科目「京都文化演習Ⅰ」および「京都文化演習Ⅱ」(担当:成田 智恵子 准教授)にて、彫金師の西村 眞仁氏と西村 純一氏をお招きして、指輪づくりワークショップを開催しました。

彫金とは、金属工芸の技法の一種であり、専用の鏨(たがね)を用いて金属に彫刻する技法のことです。西村 眞仁氏が代表を務める車塚工芸では、主に寺院や仏具の錺金具などを手掛けています。眞仁氏は15歳から修業を始められ、彫金の仕事に57年従事されています。2023年には長年の功績が評価され、叙勲の栄に浴されました。授業では眞仁氏のご子息であり、弟子でもある純一氏と共に、彫金の技法を用いた指輪づくりについてご教示いただきました。
はじめに、彫金の材料や道具についての説明が行われ、その後、純一氏による彫金の実演が行われました。鏨と金槌を用いて寸分の狂いもなくリズミカルに刻まれていく微細な粒はまさに職人技であり、学生たちからは感嘆の声があがっていました。
実演の見学後は、いよいよ彫金に挑戦です。最初は恐る恐る鏨を打ち付けていた学生たちも、徐々に要領をつかんで作業を進めることができました。彫金後の銀板を指輪型に成形し、さらに研磨工程を経て、各自が考えたオリジナルデザインの指輪が出来上がりました。




学生たちからは「練習用の真鍮板と本番用の銀板とでは、同じ金属と言っても硬さが全然違った。実際に自分の手を動かすことで、材料や道具の特徴を直に知ることができた」「これまでは錺金具を何となく眺めていたが、今後はどのような鏨が使われているのか、どのような文様が刻まれているのかにも注目したい」「指輪のデザインに苦労した。思い通りにならなかった部分もあるが、完成した指輪を見た時には達成感があった」などの感想が寄せられました。

