【文化学部】観光文化学PBL2の最終報告会を開催しました!

2024.01.25

文化学部専門教育科目「観光文化学PBL2」では、観光文化に関連する企業や団体が抱える課題の解決に取り組み、実社会において必要とされる能力を醸成しています。今回は1月に開催された最終報告会の様子をご紹介します。

当日は課題提供機関である京都伝統産業ミュージアムの八田誠治氏と公益社団法人京都府観光連盟の四辻清美氏、そして一般社団法人八幡市観光協会の岸伸行氏と藤本昭子氏に出席いただきました。
京都伝統産業ミュージアムクラスでは『京都市の伝統産業を存続させるには「何ができるのか?」』という課題に対して、「チーム薫香」と「チームくみひも」の2チームに分かれて発表を行いました。以下、それぞれのチームの主な提案内容です。

チーム薫香

提案 内容
薫香に親しむ客層の間口の拡大 源氏物語に関するお香や源氏香体験キット
神社のおみくじへの香りの焚き染め
おみくじとお香の同封
推し香水(推しのキャラクターにまつわる色や特徴的なアイテムに因んだお香)の提案
ヨガでのお香の活用

チームくみひも

提案 内容
くみひもファンを増加させるための方法
大規模イベントとのコラボレーション
音楽フェスで使用するリストバンドへの活用
オープンファクトリーへの工房参加
大人向けのワークショップの開催
京都産業ミュージアムクラスの発表の様子
八田氏からフィードバックをもらう学生たち

京都府観光連盟クラスでは『京都府内の滞在時間の延長策 行きたくなる「もうひとつの京都」へ』という課題に対して、調査対象の八幡市に因んだ「行きたくなる八幡へ」と題した発表を行いました。以下、「チーム八幡」の主な提案内容です。

チーム八幡

提案 内容
いちごを八幡市のイメージに! 八幡市内で楽しめる長時間のアクティビティである「いちご狩り」を通じた観光客の滞在時間の延長
石清水八幡宮の七五三と連携したいちご狩り料金の値引き制度
SNS改善案 八幡市の観光動画の制作と国内外のSNSでの配信(SNSでバズるためには?)
八幡市の特産品を京都駅で販売 国内外を問わない多様な層に八幡市を知ってもらうためのきっかけ作り
京都競馬場での物産展への参加 京都市内外から多くの人が集まる京都競馬場での物産展において八幡市の特産品の販売や八幡の竹を活用したものづくり体験会を開催
京都府観光連盟クラスの発表
学生たちには労いの言葉が送られました

出席いただいた皆様からは、半年間に渡る受講生たちの取り組み、そして成長への労いの言葉をいただきました。また、「多様な観点から調査対象を分析し、複数の具体案を提示した学生たちの取り組みから多くの気づきを得ることができた」とのコメントもいただきました。

受講生たちからは「提案の言語化と可視化」「限られた時間内でのチーム活動の進め方」などに対する反省の声が聞かれました。一方、「チーム活動への積極的な参加や現地調査・インタビュー調査を通じたスキルアップ」「プレゼンテーション能力の向上」などの自分の成長を実感する声も多く聞かれました。

春学期開講科目「観光文化学PBL1」および秋学期開講科目「観光文化学PBL2」の受講生たちの中には、3年次生対象科目「観光文化学インターンシップ」の履修希望者も多数います。PBL科目での経験を活かしながら、自分の長所を伸ばし短所を補うことによって、インターンシップや就職活動、そして将来の社会人生活に活かせる能力の獲得が期待されます。

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