【国際関係学部】「インディペンデント・リサーチ」履修生の成果報告会が開催されました!

2023.07.28

7月20日(木)国際関係学部「インディペンデント・リサーチ」の春学期成果報告会が開催され、国際関係学部4年次 池田 遼真さん、同学部4年次 岡嶋 美月さんが研究結果のプレゼンテーションを行いました。
「インディペンデント・リサーチ」は、国際社会や国際関係の諸問題に関して、学生自らが研究課題を設定し教員の指導のもとで、調査・研究を行って論文等にまとめる3、4年次における「選択科目」です。今回の発表者からは、アンケート調査の実施、ワークショップの開催、当事者へのヒアリング実施といった実践活動や調査活動を取り入れた説得力のある研究成果の報告がなされました。

池田さんは、「ドイツのエネルギー転換から見る再生可能エネルギーや、日本のエネルギー政策にみられる問題点」について発表を行いました。文献やメディアを使ってリサーチするだけでなく、他大学の教授や企業等にインタビューを行い情報を収集していました。結果として、洋上風力のみならず再生可能エネルギー分野に関しては景観などの問題があるため、綿密な調査を踏まえたうえで早期から地域住民をはじめ多くの利害関係者との対話を重ね、メリットももちろんリスクも知ってもらったうえで進めていく必要性があるという報告でした。
池田 遼真さんの発表の様子
岡嶋さんは、「フードバンクの現状と課題」について発表しました。現在日本では、1人あたり1日約113g、年間約41kgの食品ロスを排出し、日本全体でみると年間約523万トンを排出しています。そうした食品ロス問題を改善するために、企業や家庭で余剰となった食品を回収し、その食品を生活困窮者が利用する施設などに直接供給するフードバンクがあります。しかし、寄贈される食品だけでは食料の種類・栄養価まで考慮出来ないことや、人員・資金不足の問題点があり、支援できる人の数も限定されていることが問題点だと発表されました。その問題を解決するために、フランスの食品ロスの取り組みを取り上げて分析されました。
岡嶋 美月さんの発表の様子
また、聴講した学生の意識も高く、各報告後には活発な質疑応答が交わされました。学生たちは発表者のプレゼンテーションから学び、また、発表者も参加者からの質問により新たな課題を発見し思考を深めていました。
学生間で学び合い刺激し合うという、国際関係学部の日常的な学習風景を改めて認識することができました。
質疑応答の様子①
質疑応答の様子②
この科目で、履修学生は国際社会の現状に対する問題を自ら発見し、その解決に向けた方向性を提示するために、調査や実践活動を進めることで学びの面白さを感じられるとともに、自主的に計画・行動することの難しさも体感したようです。本科目で身に付けた、課題発見力や分析力、主体的な実行力が今後の学びに繋がることを期待しています。
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