【国際関係学部】国際ビジネス論ⅠにてD4Dの小坂代表取締役を招き、学生による米企業の日本進出戦略の発表、ビジネス・夢の捉え方についてお聞きしました!

2023.07.05

6月27日(火)に「国際ビジネス論Ⅰ」(担当:植原行洋教授)にて、ゲスト講師として㈱D4Dの小坂悠真代表取締役をお招きしました!前半では米企業の日本進出戦略についての学生発表とフィードバック、後半には小坂氏のビジネス軌跡と夢へのアプローチについてのご講演を行いました。

(学生ライター 国際関係学部4年次 中野 莉子)


授業の前半では、「米PELOTON社の日本進出プランを企画せよ!」というテーマのもと、優秀プレゼンに選定された3グループの発表がありました。そしてそれぞれの発表に対して小坂氏や植原教授からフィードバックをいただきました。学生が考えたビジネス戦略では、SWOT分析から顧客アプローチ戦略などにそれぞれ特徴的なポイントがあり、聞いている他の学生にとても良い刺激となりました。フィードバックでは、顧客ターゲットをより細分化することの大切さ、差別化やローカライズの工夫といったものがあり、学生にとって戦略を考える上で気が付きにくい部分や見落としがちになってしまうポイントについて改めて気が付くことができました。

学生による発表の様子
小坂氏によるフィードバックの様子
学生と小坂氏による意見交換の様子
授業の後半では小坂氏から「夢に敗れた僕が夢を語る」と題して、同氏の軌跡と夢を持つ意義について講演いただきました。小坂氏は競泳元日本代表であり、ワールドカップ競泳100m 平泳ぎ 2位、200m個人メドレー日本ランキング 1位などの数々の輝かしい成績を収められましたが、オリンピック選考会での落選を機に現役を引退されました。そこから「競泳を引退して自分に残っているものは何なのか」を考えた結果、「他人の優れた点を真似してすぐに自分のオリジナリティーなものにするのが得意である」ということに気が付き、その特技は事業を作る能力にもなり得て、起業し社長になることができるのはないかと考えるようになったそうです。そこでI Tの力と営業力をつけようと2つの会社に同時に勤務し、立ち上げた事業の譲渡の経験、同氏が開発した水泳補助用具を海外展開することにも挑戦しました。現在ではスポーツとITテクノロジーを掛け合わせた事業を手掛けるビジネスで起業をされ、水泳オンライン指導や事業コンテストの審査員など、多分野で活躍されています。
小坂氏の講演の中で、「なぜ、私はこんなに頑張るのか」という話がありました。そこには小坂氏の「夢に対して早くアクションしたほうが得である」という考えがありました。「夢を持つことは大切なことだ」ということに触れながら、「夢と目標の違いは何か」「夢があるとなぜいいのか」について学生間でグループワークを行うよう促しました。学生から多様な意見が出てくる中で、小坂氏は「夢とはモチベーションの源泉で、目標とは夢を達成するための指標」であると見解を示し、「夢があることで辛いことにも耐え、モチベーションを失わずに頑張ることができる」と述べられました。そしてビジネス用語で頻出するKPI(Key Performance Indicator)を引き合いに出し、目標の達成過程を知るためにはKPIを設定すべきとアドバイスしました。さらに、夢に対して早くアクションすることが他との差をつけると教えてくれました。そのためには「自分で選択すること」が大切であると話しました。「選択肢は常にある。自分で選択するメリットは自責にできて反省し、改善が早くできる。選択肢を選べずに迷う時はどちらも良いものなのだから時間をかけずに速やかにパッと決めてしまう」というノウハウを教えてくれ、とても印象に残りました。
グループワークの様子
小坂氏は「どうせやる。速くやろう。小さな一歩でも良い。速くやろう。」という一言で講演を締めくくりました。
「夢は大事である」「自分で選択することは大事である」「アクションを早く起こすことはもっと大事である」という強いメッセージを受け取ることができ、社会人としてビジネス界に間もなく飛び出す私たちにとって、今後の夢や行動に対して改めて考えることができた貴重な機会となりました。
学生からの質問の様子

国際関係学部の授業では、外交、ビジネス、国際協力の現場で活躍する実務家を招き、世界の最前線の知識や実情を学びます。

他にもさまざまなゲストスピーカーによる講演会を開催しています!

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