【外国語学部】留学体験記が届きました(布村 昇太 さん ドイツのリンブルクに短期留学)

2023.09.14

外国語学部ヨーロッパ言語学科ドイツ語専攻 3年次 布村 昇太 さん

リンブルクにある教会です。
中世の街並みが残っているとてもきれいな町でした。

私は2023年2月から3月の約1カ月間、ドイツのリンブルク(Limburg)にサッカーをするため短期留学をしました。今回の留学は期間が短いため、一つのチームと契約して活動はしませんでした。

私は海外へ渡航するのが初めてだったため、まずパスポートを取得することからがスタートでした。

無事にドイツに到着できるのか、そして無事到着しても現地での生活に慣れることができるのか不安でした。(コロナに関する不安な気持ちはありませんでした。)

高校生の頃から、大学生の内にドイツでサッカーをするために留学したいという想いを持っていたので、不安な気持ち以上に、「いよいよドイツでサッカーができる」という楽しみな気持ちを胸に出発しました。

私にとって乗り越えるべきミッションの一つ目は、無事に成田空港とスイスのチューリッヒで2回乗り継いで、ドイツのフランクフルト国際空港に到着することでした。2回目の乗り継ぎ先のスイスのチューリッヒ空港では、出発するゲートの場所が分からず、拙い英語やドイツ語を使ってコミュニケーションをとり、案内をしてもらいました。海外渡航が初めての私にとって何回も飛行機を乗り換えて目的地へ向かうのは、とてもハードルが高く大変でした。直行便の方がチケットの値段は高いですが、直行便で行くことをお勧めします。

フランクフルト国際空港
チューリッヒ空港
リンブルクという街はフランクフルトから車で1時間ほどのところに位置しています。そこに日本人3人とシェアハウスで住んでいました。初対面でしたが、全員サッカーをしているので、話も合い、すぐに打ち解けることができました。平日の夜3日間と土日のどちらかは試合というスケジュールが基本だったため、予定がない日はルームメイトと一緒に出掛けたりもしました。
私が滞在していたシェアハウスから撮った写真です。とても田舎でした。

なかでもマインツ(Mainz)で行われていたカーニバルはとても思い出に残っています。ここではみんながアルコールを片手に大きな声を上げてバカ騒ぎをしていました。全く知らないドイツ人の学生からお酒を渡されたり、いきなり肩を組まれたり、日本では考えられないことが次々と起こりました。この時が「自分は海外にいるんだな」と一番強く感じました。

下の写真は、その時の写真です。ドイツ語を完璧に理解できたわけではなかったですが、いきなり話しかけられ、仲良くなった美男美女と一緒に写真を撮ったのも良い思い出です。全員年上に見えますが、実は全員、まだ20歳にもなっていないため年下でした。

私が今回ドイツに来た一番の目的は、次に長期でドイツに留学するときのために、ドイツのサッカー環境がどのようなものかを自分の目で見ることでした。

ドイツのサッカー環境は日本とは大違いでした。ドイツでは、少し車を走らせれば芝生のグラウンドがあり、強いチームも弱いチームも関係なく芝生で練習をしていました。そして、子供から大人までみんながサッカーを愛していました。

練習の帰りにサッカーボールを持って歩いていると、道を歩いている知らない人に「ボールを渡せ!」と言われ、リフティングが始まったことには驚きました。

下の写真は、私が練習会に参加していたグラウンドで自主練習している時の写真です。このグラウンドは無料で自由に使用できました。

この体験記を読んでいただいている方のなかにも、ドイツでサッカーをしたいという方がいるかもしれないので、ドイツサッカーの方式について説明します。

ドイツではサッカーの1~3部リーグがプロリーグ、4部がセミプロリーグ、5部以降はアマチュアという区分になります。アマチュアチームでも少しですが給料がもらえます。

ネットはさまざまな情報で溢れていますが、ネットの良い情報だけを鵜吞みにして現地へ行くのはあまりよくないのではないかと思います。

私は知り合いのエージェントの方の紹介でドイツへ行きました。エージェントを使うことによってその分お金が多くかかりますが、私はその金額で満足できるものだと感じました。エージェントにも種類が多くあり、悪徳なものもあるので慎重に見極めることが大切です。

私がドイツで感じたことは、周りの目を気にしないこと、そしてポジティブに生きることの大切さです。普通に生活しているなかで、自分のことを見ている人はほとんどいないのに、日本にいる時は、なぜか周りの人に見られていると錯覚して、自分のしたいこともできずにいました。

しかし、ドイツから帰って来てからは、周りの目を気にすることなく、自分の好きなように生活ができるようになりました。

ポジティブに生きることの大切さを感じたことについて、日本人は人の悪い点を見つけて怒ることが多いように感じます。もちろん、ドイツ人も怒りますが、悪い点ではなく良い点を見つけて、「褒めて伸ばす」ということを当たり前にやっていたような気がしました。人の良い点を見つけようとすると、なぜか自分の気持ちも前向きになるため大切なことだと感じました。

私が今回ドイツにいたのはたった1カ月でしたが、留学は行った方が良いと思います。日本にいるときには経験できないことを経験できること、また、考えもしなかった価値観に触れることができること、そして、海外に友達ができること、この3つは一生の思い出であり、間違いなく自分の人生を豊かにしてくれるものです。

行く前は不安なことがたくさんあると思いますが、その不安も行ってみないと消えてしまうことはないので、あまり深く調べすぎて動けなくなってしまうよりは、まず飛び込んでみる方が良いと感じました。

美男美女が多いのもドイツに行って感じたので、運命的な出会いを楽しみに行くのも良いと思います。

最後に、いくつかドイツで撮った写真を紹介します。

下の写真はフランクフルトにあるレーマー広場の写真です。レーマー広場とはフランクフルトの中心地にあり、旧市庁舎の前にある広場です。中世の街並みが残っていてとても綺麗です。

次の写真はDönerという食べ物で、日本でもケバブとして知られています。ヨーグルトソースとカレーソースがかかっていました。値段は5~6ユーロ(750円~900円)程で少し高く感じるかもしれないですが実際に食べてみると値段に見合った満足感が得られると思います。
次の写真はケルン大聖堂の写真です。私が訪れた日は日曜日だったのでミサが行われていました。
最後の写真はシュニッツェルという食べ物です。日本のカツレツのようなものです。大量のジャガイモと共に出てきます。
PAGE TOP