【外国語学部】留学体験記が届きました(松田 祐子さん ドイツ・ケルン大学)
2023.09.04
外国語学部ヨーロッパ言語学科ドイツ語専攻 2021年卒 松田 祐子 さん
私は、2019年3月から2020年2月までドイツのケルン大学に交換留学をしました。
私が長期留学を考えた理由は、1年次生の時にドイツ語海外実習でドイツへ渡航し、約3週間を過ごし、もう一度ドイツへ行き、さらに学びを深めたいと思ったからです。
映画やドラマの影響を受け、海外で暮らしてみたい、外国の人と話してみたいという気持ちがもともとあり、このドイツ語海外実習をきっかけに「長期留学に行こう」と決意しました。
また、1年という長い期間、未知の生活をすることで、今よりも価値のある経験を積むことができると考えていたからです。
その中でもドイツを選んだ理由は、自分の専攻ということもありますが、大学の学費が無料だからです。そのため安い金額で留学ができ、ドイツ語だけでなく英語を学ぶ学生にとっても最適な場所だと思います。
私が留学していたケルンは、ドイツで4番目の都市で、中央駅からは世界遺産であるケルン大聖堂が見える歴史的な街です。
大学では、同じレベルのドイツ語学習者と一緒に授業を受けていましたが、周りの意欲の高さに初めは驚きました。日本では先生が質問を投げかけても誰も答えないことも多く、先生が順番に当てていく形ですがドイツでは自主的に手を挙げ、常に授業が活気に満ちて行われます。非常に刺激的な授業を受けることができ、自分の意欲にも良い影響を受けていると日々実感しました。
長期休みには他国へ旅行に行くなど充実した留学生活を味わうことができました。
私は、留学生活を通して気持ちに余裕が持てるようになりました。日本では想像も出来なかった多様な経験を積み、留学前と後では考え方に変化が生まれました。日本だと当たり前にできる生活でさえ、初めはビッグイベントでした。例えば、銀行口座の開設、レストランでの注文、ビザの申請、学校の書類申請などを全て他言語で行わなければならないので心が折れそうになりました。しかし、これらを乗り越えたことで自信へと繋がり、これまで悩んでいたことや難しく感じていたことも、考え方を変化させることで気持ちに余裕を持つことができるようになりました。
私は、この留学を通じて日本の「食」の素晴らしさを実感し、「食」に携わる仕事に就きたいと考えています。
留学先では、友人とよくラーメンやお寿司などの日本食を食べに行っていました。日本食を通じて、人と人との繋がりを広げることができたと同時に日本食に誇りを持つようになりました。日本では当たり前に食べていた食事が当たり前ではなかったことに気付かされ、この魅力をより多くの人に知ってもらいたいという気持ちが生まれました。留学生活を通して興味を持った「食」に携わり、ドイツで身につけた語学力を活かして、世界に発信していきたいと考えています。
私が実際に留学を終えて感じたことは、留学はとても価値があるということです。
当たり前という考えがなくなったこと、行動力が身に付いたこと、問題解決能力が向上したことなど、留学のメリットを挙げれば数えきれないほどあり、それらを実感するには実際に留学という体験を自らしてみる必要があると思います。
短期留学でも長期留学でもどのような形であっても、機会があればぜひ挑戦してみてほしいと思います。留学中に経験したことは、何物にも変え難い財産であり、成長へと繋がります。計画性を持ちつつ、貴重な経験を大切にし、留学を全力で楽しんでください。