【外国語学部】ヨーロッパ言語学科ドイツ語専攻の教員が園部高等学校で特別授業「Area Study」を開催しました

2023.06.28

2023年6月10日(土)、特別授業「Area Study」が京都府立園部高等学校で開催され、外国語学部ヨーロッパ言語学科ドイツ語専攻助教の山取 圭澄先生が講師を務めました。

「Area Study」は、園部高校と京都産業大学が連携して行う特別授業です。高校生が世界各地の言語や文化を知る貴重な機会になっています。「世界情勢、各国の習慣や言語、風俗等その地域特有の文化を学ぶとともに、それぞれの国が抱える諸問題に目を向け、その課題の解決に向けた国・地域の取組等、Globalな視点での課題解決学習につながるような基礎的な知識を身につけることを目標」としています。

今回の講義には、1年生約30人が参加しました。授業の前後に元気に挨拶する姿、臆することなく発言する姿からは、1年生らしいフレッシュさが感じられました。

講義は、1.現代のドイツ、2.ドイツの文化、3.ドイツの言葉という構成で行いました。

「1.現代のドイツ」では、まず「ドイツはどこにあるのか」や「ドイツ語はどこで話されているのか」といった基本情報を整理しました。ドイツ語がオーストリアやスイスでも話されていること、ヨーロッパ最大の母語人口を誇ることなどを説明し、現代のドイツ語圏の姿を浮き彫りにしました。

「2.ドイツの文化」では、クイズや映像資料を織り交ぜながら、中世以来の職人文化(マイスター制度)を紹介しました。「A. 山取先生が住んでいた学生寮の建物はいつできたのか?」や「B. 最古のソーセージ屋を巡る裁判で勝ったのはニュルンベルクかレーゲンスブルクか?」というクイズで、参加者は積極的に意見を述べてくれました。「A.1180年(平安時代末期)」、「B.引き分け」という答えには、驚きの声が上がっていました。

「3.ドイツの言葉」では、ドイツ語と英語の比較、発音練習を行い、ドイツ語での自己紹介に挑戦してもらいました。

> 最初のアクティビティは、Suppe(スープ)やPapier(紙)といった語の意味を類推するというものでした。いつも学んでいる英語と似た言葉に親しみを覚えた生徒も多かったようです。次のセクションでは、皆さん熱心にドイツ語の発音練習に取り組み、「大抵の単語がアルファベット通りに読める」ことに気づいていました。

授業の最後では、ドイツ語で自己紹介してもらいました。どのペアも、ドイツ語らしい発音をマスターしていました。

後日、園部高校の先生から「Area Study」に参加した高校生からのフィードバックをいただきました。皆さんのコメントから伝わってきたのは、ドイツの言葉や文化に親しみを持ったこと、ドイツが文化を大切にする国であると理解したこと、現地でソーセージを食べ、実際に昔ながらの街並みを見てみたいと思ったことです。

ぜひ、これまで蓄えた英語の知識をベースにしながら、ドイツの文化や言葉にも興味を持ち続けてもらいたいです。英語とドイツ語という2つの言葉を操ることができれば、海外で得られる見識も格段に深まり、さまざまな視点から物事を考えられるようになるでしょう。

写真提供:京都府立園部高等学校

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