【外国語学部】ヨーロッパ言語学科ドイツ語専攻の杉村 涼子先生が名誉教授に就任しました

2023.05.01

2023年3月31日、長年ドイツ語やドイツ文学・ドイツ文化の教育に従事された杉村 涼子先生が退職し、名誉教授に就任しました。

杉村先生は1992年に京都産業大学常勤教員に就任し、以来31年にわたり、厳しくも温かい人柄で数多くの学生たちを育ててきました。

先生はドイツ文学やドイツ文化のみならず、ヨーロッパ文学・文化にも造詣が深く、さらにはドイツ語に関する広範な専門的知識を有する研究者でした。また、学生一人一人の多様な能力や興味・関心にも誠実に応え、学問の面白さと厳しさを伝えることのできる優れた教育者でもありました。

杉村先生が大学を去られることはドイツ語専攻にとって非常に大きな損失ではありますが、先生のますますのご活躍を期待しております。

杉村先生からのメッセージ

ドイツ語専攻の皆さま、新学期を迎えられてお忙しいことと拝察いたします。新入生の方々はそろそろ大学生活に慣れてきたのではないでしょうか。

時の経つのは早いもので、私も京都産業大学を去る年齢となりました。今思い返してみると、私が皆さんと同じく大学でドイツ語やドイツ文学を学んでいた頃、将来のことは深く考えず、ただ好きなこと、興味のあることに集中できる喜びを感じつつ、予習・復習に明け暮れる毎日を送っていました。自分がドイツ語に関わる仕事に就くなどとは夢にも思っておりませんでしたが、この時代に学んだことが、その後の私の人生の土台を作ってくれたのです。

哲学者カントは『啓蒙とは何か』においてsapere aude !(知る勇気を持て!)という有名な言葉を残しました。皆さんは今、若い力によってそれぞれの持つ秘めた可能性を思う存分開花させることのできる、自由で貴重な時期の真っ只中にいます。勇気をもって未知のものを知る喜びを体験してください。
本学での学びを通して、皆さんの人生がさらに豊かなものとなりますように、心よりお祈りいたしております。

ただ憧れを知る者のみが…(ゲーテ)
撮影:杉村先生

本学同窓会報に掲載された先生のメッセージ

2022年9月発行の京都産業大学同窓会報の「恩師随想」に掲載された杉村先生のメッセージは本学同窓会ホームページにも掲載されています。ぜひご一読ください。

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