【文化学部】国際文化学科・第一期生の草野 友子氏「立命館白川静記念東洋文字文化賞奨励賞」を受賞
2023.10.06
文化学部国際文化学科の第一期生で、現在、本学の非常勤講師を務める草野 友子氏が、第17回「立命館白川静記念東洋文字文化賞奨励賞」を受賞されました。この賞は、漢字研究において優れた業績を有する個人および団体を表彰するものです。
草野氏が研究する新出土文献という分野は、中国の古文字学・音韻学・訓詁学・文献学・文法・考古学など、中国古典学の総合力が問われる分野です。その長年にわたる研究の成果は、『中国新出土文献の思想的研究-故事・教訓書を中心として』にまとめられています。詳細は、立命館大学下記Webサイトをご覧ください。
草野 友子氏のコメント
私は高校時代から漢文の授業が好きで、中国の文化に興味がありました。文化学部に入学後は、中国を中心に世界のさまざまな地域の文化を学び、卒業レポートでは諸子百家の荀子を取り上げました。そして文化学部で先生や同期生に恵まれた私は、もう少し勉強を続けたいと思うようになり、大阪大学大学院への進学を決意しました。そこで出会ったのが新出土文献です。1970年代以降、中国各地で先秦時代の竹簡が相次いで発見されており、指導教授から、今、中国の古代思想を研究するならば、それらの解読が必要になると言われ、私の研究生活がスタートしました。
今回、奨励賞をいただき、これを励みにより一層研究に励まねばと身の引き締まる思いです。新出土文献は、現在も続々と発見・公開されています。その最新情報を授業の中で取り上げ、学生の皆さんにも研究の最先端に触れていただきたいと考えています。
プロフィール
草野 友子(くさの ともこ)
1981年、京都市生まれ。京都産業大学文化学部国際文化学科卒業。大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員、京都産業大学特約講師、大阪大学助教などを経て、現在、大阪公立大学客員研究員・京都産業大学非常勤講師・同志社大学嘱託講師。
