【文化学部】留学経験は宝物 -帰国学生からレポートが届きました-

2023.08.01

文化学部では、語学学習を目的とするだけでなく、現地の文化に直接触れ、感じることで学びの深化に繋げるべく、留学を推奨しています。
在学留学から帰国した文化学部生から、充実した留学生活のレポートが届きました。

文化学部 国際文化学科の笹原 弘靖です。2023年2月から7月までの半年間、アイルランドのグリフィスカレッジ・コークに認定留学に行きました。教職履修と長期留学を両立し、4年で卒業するというなかなか珍しいパターンです。交換留学でも行けましたが、教職履修の関係上、認定留学にしました。
私は2年次の夏休みに夏季短期語学実習でアイルランドに4週間の短期留学(同大学・ホームステイ)に行ったのですが、その思い出が本当に素敵であり、帰国後、逆ホームシックになるほどでした。そして、アイルランドに魅了され、自身の英語力を高めるためと同時にラブリーなこの国の魂を掘りたいと思い、再びアイルランド、同じホストファミリーのもとに戻り、英語の勉強と文化研究に励みました。
(グリフィスカレッジが2回目ということで、授業料が15%オフになったので良かったです。)

キンセール

アイルランドでの生活

アイルランドは一日の中で四季があると言われるほど、天気が変わりやすいです。私の住んでいたコークはアイルランド第二の都市ですが、それほど大きくもなく、市内中心部から離れると緑が広がっており、牛や羊がたくさんいます。タイタニック号が最後に寄港したコーヴ(Cobh)もコークです。アイルランドの人々はフレンドリーでおしゃべり好きであり、話していてとても楽しいです。コークは日本人が少なく、グリフィスカレッジでも日本人は私だけだったのでラッキーでした。半年間で英語のクラスレベルが2段階上がりました。
平日は朝からお昼過ぎまで、グリフィスカレッジで英語の授業を受け、授業後は友達や先生とよくパブに行っていました。有名なギネスビールも美味しいですが、コーク産のマーフィーズやビーミッシュ、また、ジェムソン・アイリッシュ・ウィスキーも美味しいです。
たまに地域の柔道クラブにも行っていました。私は小学2年生から高校3年生まで柔道をしていたので、スポーツで交流できたことも良い思い出です。

友達と授業後のパブ
St. Patrick’s Day ホストファミリー宅
Cork City Judo Clubの皆さん

文化研究

本留学は形式的には語学留学なのですが、前述のとおり、英語の勉強だけではなく、文化研究にも励んでいました。
研究のきっかけは、夏季短期語学実習の際に、聖パトリックに興味を持ったことです。そこから、アイルランドの文化について研究するようになりました。週末はアイルランド各地に行き、卒業論文のための史料集めをしていました(例えば、古代アイルランドの調査で「タラの丘」、1916年のイースター蜂起の調査で「ダブリン中央郵便局」など)。北アイルランド問題の調査のためにベルファストにも行きました(この時はホストマザーと)。そして毎月末、ゼミの近藤先生に研究報告書を提出していました。実際に自分の目で見ることで、本を読んでいるだけでは気付かなかったことが多くありました。
夏季短期語学実習の際にお世話になったキャロル先生(元グリフィスカレッジ教員)に事実関係の調査・確認などでの協力をしていただき、またプライベートでも英語のレッスンをしていただきました。全てにおいてお世話になったホストファミリーとキャロル先生には特に深甚なる謝意を表する次第であります。
アイルランドで過ごした全ての瞬間が私の宝物です。計7カ月間アイルランドに居ましたが、帰国したいと思ったことなど一度もありませんでした。本当に幸せでした。

庭で私の誕生日パーティー(中央: ホストファザー)
ホストマザーとベルファスト観光&調査
キャロル先生
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