【文化学部】京都文化特殊演習で能を体験しました!

2023.06.07

「京都文化特殊演習Ⅰ」「京都文化特殊演習Ⅱ」(彬子女王殿下ご担当)では、本物の日本(京都)文化を子どもたちに伝えるワークショップを企画し、運営します。今年度は「能楽」をテーマに、9月末に実施するワークショップの企画準備をしています。

5月29日(月)、講師として金剛流シテ方 宇髙 竜成 氏をお招きし、能について学びました。授業の最初は、5月28日(日)に鑑賞した宇髙氏の能舞台についての感想や質問からスタート。宇髙氏から、能面をつけているときの演者の視野が狭いことや同じ公演は一度きりしか上演されないことなどお話しいただきました。特に印象に残ったことは、舞台ではハプニングもあるが、焦ることなく、「ハプニングはドラマであると考え、いかにハプニングではないように対応する」と話されたことでした。このように考えておくと、ハプニングが起こったとき、慌てることなく対応できるとのことでした。
続いて、学生たちから、実施するワークショップの内容について説明したところ、集客方法やワークショップの構成について、宇髙氏から丁寧なアドバイスをいただき、活発に議論がなされました。

彬子女王殿下と宇髙氏
宇髙氏の説明を熱心に聞き入る学生たち
授業後半では、実際に宇髙氏による指導の下、学生が能の基本となる所作(立つ時の姿勢、歩き方、腕の角度、振り返る動作)を体験しました。宇髙氏は、これらの動作を組み合わせ、実際に歩く姿を披露され、学生が歩く際に「ただ単に歩くのではなく、一歩を10年と考え、一歩一歩イメージを持ちながら歩くと、演じながら歩いています」との説明がありました。
体験した学生からは、「見ているだけだと簡単そうであったが、実際に体験すると、中腰で歩くため、腰やお腹や太腿の筋力が必要だということが分かった」「この数分しか体験していないが、腰や太腿が痛くなった。ずっと中腰の姿勢で演じることが想像がつかない」など、体験したからこその感想が聞かれました。
動きを披露される宇髙氏
能の動きを体験する学生たち
「京都文化特殊演習Ⅰ」「京都文化特殊演習Ⅱ」では、9月のワークショップ実施に向け、今後もさまざまな活動を実施していきます。今後もその様子をキャンパスフラッシュでお届けしますので、ぜひご覧ください!
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