【理学部】二間瀬敏史教授の論文が出版されました!

2022.09.28

成果

理学部宇宙物理・気象学科の二間瀬敏史教授と国立天文台の大倉悠貴研究員は現在の宇宙のエネルギーの約95%を占める正体不明の暗黒物質や暗黒エネルギーを観測する新たな方法を提案しました。

掲載論文

雑誌:Monthly Notices
題目:New highly precise weak gravitational lensing flexions measurement method based on ERA method
著者:Yuki Okura, Toshifumi Futamase
出版日:2022年8月6日
DOI:https://doi.org/10.1093/mnras/stac2166

研究概要

ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に代表される新世代の観測機器による革新的なデータのもつ科学的価値を十分に引き出すには、従来のデータ解析法では不十分で、現象のより正確な理論的研究とそれに基づくデータの解析方法が必要とされる。本研究では暗黒物質や暗黒エネルギーの研究に必須な弱い重力レンズ現象に対して新たな解析方法を提案した。その結果、従来の方法では解析不可能であった弱い重力レンズ効果の測定が可能になった。今後、本論文で提案された解析法を用いることによって、より正確な暗黒物質分布や暗黒エネルギーの性質に対するより精密な制限が得られることが期待される。

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