【現代社会学部】プロジェクト演習-3年ぶりのベトナム現地調査

2022.09.22

現代社会学部「プロジェクト演習」は地域社会との協働による課題解決型学習をおこなうゼミ科目です。6つのゼミのうち、加藤敦典准教授が指導する通称「ベトナム・ゼミ」では、ベトナムでの文化人類学的な現地調査をベースに地域課題の発見と解決プロジェクトの立案を目指し活動しています。

ベトナム・ゼミでは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響のもと、2020年度、21年度はオンラインでの調査や国内フィールドワークをメインに活動してきました。

このたび、ベトナム・ゼミでは3年ぶりに夏のベトナム現地調査を実現させることができました。2年次生から4年次生までの計13名のゼミ生が参加し、9日間の日程でベトナムの首都ハノイ市とその近郊で調査を実施しました。

今年の調査のメイン・テーマは「ベトナムの過去・現在・未来」です。ゼミ生たちは自分たちで決めたテーマにそって、「生活習慣」チーム(食生活の変化などを調査)、「ケア・介護」チーム(高齢者の生活について調査)、「デジタル・メディア」チーム(電子決済アプリなどの普及状況を調査)に分かれて調査を実施しました。

調査にはベトナム国家大学ハノイ校人文社会科学大学の日本学科の学生たちが通訳兼調査パートナーとして協力してくれました。おもな訪問先は、J-Market(日本製品スーパー)、成功日本語センター、チャックサー村(ベトナムの伝統衣装であるアオザイ縫製の専業村)、イオンモール・ハドン店などです。また、ハノイ市内での街頭調査も行いました。調査には同大学のファム・ホアン・フン(Pham Hoang Hung)先生も同行してくださいました。

J-Marketでスタッフにインタビュー
チャックサー村訪問
実習の最終日には研究成果報告会を実施しました。報告会のあとは交流会を開催し、大きな布を使ったペインティングやアオザイと浴衣のファッション・ショーなどを開催しました。
アオザイや浴衣を着て記念撮影
また、ベトナム国家大学傘下の日越大学でも研究発表と学生交流会を実施しました。
日越大学の学部生との交流会

新型コロナウイルス感染症が依然として終息ぜず、いろいろな制約があるなかでの現地調査でしたが、ゼミ生たちの主体的な活動のもと、おおきな調査成果をあげることができました。
また、ベトナムのみなさんにとっても、久しぶりの日本からの学生チームの訪問だったとのことで、調査活動も交流会もとても盛り上がることができました。

ベトナム・ゼミでは、今回の成果を秋学期の国内での活動につなげ、日本とベトナムの架け橋となるプロジェクトをつくりあげていく予定です。

訪問先の日越大学でも今回の活動がウェブニュースに掲載されています!

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