【文化学部】観光文化学PBL2 中間報告会の実施!

2022.11.15

文化学部専門教育科目「観光文化学PBL2」では、観光文化学分野において与えられた地域課題に対して、行政や企業などと連携し、現場の課題をともに解決していくことを通じて、実社会において必要とされる能力を養います。11月9日(水)は課題提供団体である公益社団法人京都府観光連盟の後藤英之氏と公益財団法人京都伝統伎芸振興財団(おおきに財団)の糟谷範子氏をお招きし、中間報告会を行いました。

「公益社団法人京都府観光連盟クラス」のプレゼンテーション

最初に「京都府観光連盟クラス」の長岡京市チームと宇治田原町チームの2チームがプレゼンテーションを行いました。長岡京市チームは【長岡京市観光における観光客1人当たりの観光消費額を増やすこと】を目的に、現地調査の結果に基づいた若者を対象としたグルメマップの作成とSNSを利用した情報配信について発表しました。宇治田原町チームは【宇治田原町の交流人口を増やすこと】を目的に、若いカップルをターゲットとした宇治田原町デートコースに関する提案を行いました。
後藤氏からは、限られた時間内に現地調査を行い、資料を作成した学生たちの努力に対する労いと、今後の学内イベントに向けて現地の人々の声を資料に反映させる方法などについてアドバイスをいただきました。なお、長岡京市チーム・宇治田原町チームの両チームはともに12月上旬に大学内で長岡京市・宇治田原町のPRイベントを行う予定です。
続いて、「京都伝統伎芸振興財団クラス」の3チームがプレゼンテーションを行いました。京都伝統伎芸振興財団クラスでは「舞妓の人材確保~舞妓募集~」という共通の課題に対して、それぞれのチームが独自の視点をもって切磋琢磨しながら課題解決に取り組んでいます。あるチームは京都府内の小学校を舞台に小学生や保護者、地域の方を対象として、舞妓という職業に対する理解を深めてもらうための講演会を開催するという提案を行いました。また、他のチームからは全国の小中学生を対象としたオンライン講演会の提案や小中学生を対象とした舞妓に対する意識調査についての発表が行われました。
糟谷氏からは「講演会の予算や協力先などについてはどのように考えているのか」「講演会を開催することによって、どのような効果が見込まれるのか」などの質問をいただきました。また、情報発信については、花街ごとの決まり事があるため、正しい情報を発信していくためにはどのような準備が必要になるのかなどについての助言もいただきました。
学生たちは自分のチームおよび他のチームのプレゼンテーションと質疑応答を通じて、課題に対する自分たちの視点と外部からの視点の相違について目の当たりにしていました。さらに、実際の課題に対して、決められた時間内に自分たちで計画を立てて調査や分析を行い、資料を作成して発表し、さらに外部からの評価をいただくという一連の流れについて体験することにより、社会で求められる姿勢や能力についても意識を改めていました。
本授業の最終報告会は2023年1月を予定しています。本日の中間報告会を受けてブラッシュアップをめざす各チームの今後の頑張りに期待しています。

「公益財団法人京都伝統伎芸振興財団クラス」の質疑応答
PAGE TOP