【文化学部】「きもの学」彬子女王殿下の講義を開催!!

2022.09.26

文化学部では、一般社団法人全日本きもの振興会と連携のもと専門教育科目「きもの学」を開講、一般の方々にも公開しています。
本年度は初めて本学のキャンパスで「きもの学」を開講。9月6日(火)~8日(木)、13日(火)・14日(水)の5日間の日程で集中講義を実施しました。9月8日(金)、「きもの学」の講師のお一人である、本学日本文化研究所特別教授 彬子女王殿下の御講義が開催されました。

[皇室のキモノ]と題された御講義でしたが、皇室での数々の行事もお話しくださり、私たちが新年にいただく花びら餅のいわれやそれにまつわる形や食材についても、皇室の新年行事をご披露いただきながらわかりやすくご説明いただきました。
なぜ日本の公式行事に陛下はきものをお召しにならないのかなどと思っていましたが、大きな変革を迎えた激動の明治時代、当時の列強の国々と肩を並べるために国が執った施策が皇室の衣服においても大きく関与していることがわかりました。女性皇族の御召し物の規定はなかったとの事、それまでにはなかった女性皇族の対外的な役割などに心を砕かれたことなど、華やかな皇室のキモノ文化もまた激動の時代を乗り越えてこられたことをお話しいただきました。
一般聴講生には、きもの姿の方も多くおられ、華やかな雰囲気に包まれた講義となりました。

彬子女王殿下からのご講義に受講生たちは聞き入っている様子が見られました。

<きもの学 講師一覧>

  氏名 所属等 タイトル
第1講 下出 祐太郎 京都産業大学 教授 全体授業のガイダンスー叡智のきもの文化ー
第2講 卯川 治男 日本きもの学会 常任理事 ”きもの”!貴方はそれをどうご覧になりますか?
第3講 伊藤 信子 東洋きもの専門学校 副校長 きものの基礎知識
第4講 関谷 幸英 (株)関谷染色 代表取締役 京友禅の未来を考える
第5講 山口 行子 ヤマキ織物株式会社 西陣と呼ばれて555年
第6講 大森 貴之 (一社)日本和裁士会 会長 きもの学と和裁
第7講 彬子女王殿下 京都産業大学 日本文化研究所特別教授 皇室のキモノ
第8講 多田 修 多田商店 店主 裃の変遷
第9講 地主 成利 京友禅協同組合連合会 理事 家紋にしたたむ
第10講 柴田 祐史 柴田織物 代表 丹後 きもの 未来
第11講 奥澤 順之 奥順株式会社 代表取締役社長 結城紬の今とこれから
第12講 寺村 貞亮 テラムラ 代表 悉皆(ことごとくみな)
第13講 佐々木 良子 嵯峨美術大学 非常勤講師 文化財染織品を化学の目で見ると
第14講 松尾 俊亮 (有)きものと宝飾社 編集長 着物業界の現状と今後
第15講 下出 祐太郎 京都産業大学 教授 叡智のきもの文化のまとめ
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