【外国語学部】園部高等学校でドイツ語についての学習講座を実施

2022.07.22

2022年6月11日(土)に京都府立園部高等学校で開催された特別授業「Area Study」講座で京都産業大学外国語学部ヨーロッパ言語学科ドイツ語専攻の島 憲男教授が講師を務めました。 
「Area Study」講座とは、京都府立園部高等学校が実践している「Global教育の一環」として「1年生を対象に世界の各地域の実情や言語、世界の動きを学ぶ」特別授業です。「世界情勢や各国の習慣や言語、風俗等その地域特有の文化を学ぶとともに、それぞれの国が抱える諸問題に目を向け、その課題の解決に向けた国・地域の取組等、Globalな視点での課題解決学習につながるような基礎的な知識を身につけることを目標」としているとの
ことです。
当日は、園部高校の1年生約60人が視聴覚教室に集合しました。今年度の入学生から1人1台iPadが配付されることになっていたとのことで、集まった1年生たちが6月の1週目に受け取ったばかりのiPadを嬉しげに操作しながら講義資料に目を通している姿がとても印象的でした。
「ドイツ語・ドイツ語圏への誘い」と題した講義は、各自が抱いている「ドイツやドイツ語」のイメージを意識化して、キーワードとして文字化することから始まりました。とても嬉しいことに、若い高校生たちは臆することなく手を挙げ、積極的に自分のキーワードを発言してくれました。その1つ1つに島教授はコメントをしながら、ドイツの文化や考え方を説明していきました。
続いてクイズ形式でドイツについての基本的な情報を紹介していきましたが、高校生たちは予め十分な「予習」ができていたのでしょうか、あるいは今年のG7議長国であるドイツは昨今の国際情勢の中では日本でもメディアへの登場が多いからでしょうか、見事クイズに正解する人たちがたくさんいました。
その後も高校生たちとインターアクションを交えながら、「ドイツ語を公用語とする国々」、「ドイツの食文化」と、講義は順調に進んでいきました。時折、英語から類推しやすいドイツ語の単語も登場し、1年生たちは英語と似ているようで、でもやはり違っているドイツ語に戸惑いながらも興味津々にドイツ語を発音しているようでした。2時間弱の講義の最後は、ドイツ語会話への始めの一歩として、挨拶と簡単な自己紹介文を全員で練習しました。少々照れ臭そうな表情をしながらも、しっかりドイツ語を発音している高校生たちの姿を見て、この小さな講義が今後の学習の一助となり、大学での学びへの興味や関心を高める機会となってくれることを期待すると同時に、ドイツ語圏の国々を少しでも身近な存在として感じてくれる機会となったことを切に願いました。

後日、園部高校の先生が「Area Study」講座に参加した高校生からのフィードバックを送ってくれました。授業内容をよく理解してもらえたことがわかっただけではなく、とても嬉しいことに、ドイツ語やドイツ語圏にとても興味をもち、ぜひ一度ドイツに行ってみたいと感じた人がたくさんいたことがわかりました。
英語は国際語として、もちろんドイツでも通じる言葉ですが、ドイツ語が多少わかったうえでドイツに行けば、得られる体験も格段に向上します。是非ドイツ語を学んで、本場のドイツを堪能してきてください。きっと新しいドイツの魅力を発見することができると思います。

写真提供:京都府立園部高等学校

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