国際関係学部 「グローバル・ガバナンス論II」で国連職員を招いてオンライン講義「紛争から開発へ:国際協力におけるUNDPの役割」を実施

2021.10.25

10月21日(木)、「グローバル・ガバナンス論II」(担当:国際関係学部 井口正彦准教授)において、国連開発計画(UNDP)イエメン事務所平和維持支援ユニット・チームリーダーの槌谷恒孝さんが「紛争から開発へ:国際協力におけるUNDPの役割」について講演しました。

現在、国際社会は政府開発援助(通称ODA)を通して発展途上国に金銭的および実務的な支援を行なっていますが、貧困状態から脱却し、先進化への道を歩み始めた国は限定的であるという現状があります。実際、アフリカ地域においては、未だに貧困状態から抜け出せていない国が多くあります。このような国では実際にどのように開発援助が行われているのか、中央アフリカ共和国(CAR)で平和構築及び国際協力に携わってこられた槌谷さんのお話を拝聴する機会に恵まれたことはとても幸運なことでした。

特に印象に残っているのは、一時的な支援で終わらせないように、UNDPでは長期的に見てその地域内において紛争を再び引き起こさせないように、その地域にいる人達が仕事に就き経済的に安定をもたらすような援助を行っている、ということです。それと併せて、その国の国民の自立を促す国際支援の例として、教育の設備を充実して国民全体の識字率を向上させることや、職業訓練などを通じて技術力を向上させるという取り組みもお話しいただきました。

学生からも、「成功例も失敗例も大学生にも分かりやすくお話しいただき、国際協力分野への興味が深まりました」、「人間がもつ潜在能力をできるだけ高める、という信念を持たれて開発支援に従事されている姿を見て、将来、国連で働きたい、という気持ちが一層高まりました」といった声があり、受講生全員にとって非常に知的刺激に満ち溢れた90分間となりました。
学生の質問に丁寧に、そして真摯に答えてくださる槌谷さん

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