プロジェクト演習 加藤ゼミ コロナ禍での挑戦

2021.07.16

現代社会学部加藤ゼミでは、ベトナムの農村でのフィールドワークを通して、課題解決に取り組んでいます。このゼミは、学科横断型が特徴であるプロジェクト演習の一つで、海外で活動をしています。
しかし、昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、ベトナムでのフィールドワークが中止になりました。そこで、「日本とベトナムを再認識」というテーマのもと、コロナ班、料理班、映画班の3つのグループに分かれて、ベトナムへの理解を深めることにしました。
主な活動として、コロナ班はベトナムの感染状況や政策について調べ、日本の状況や対応と比較してまとめることで、新型コロナウイルス感染症を通してベトナムの感染症の捉え方や政治体制について学びました。料理班は、ベトナム料理を日本にある食材と調味料で再現しました。多くの人にベトナム料理を知ってもらうため、インスタグラム(@vietnam_ksu プロジェクト演習ベトナム)を開設して作った料理を発信しています。映画班はベトナム制作の映画やベトナムを題材にした映画を鑑賞し、感想や意見をまとめてレビューを書きました。ベトナム映画を身近なものだと感じてもらうため、レビューをnoteに投稿しています。
加藤ゼミでは、2020年11月27日にベトナム国家大学ハノイ校人文社会科学大学の学生の方々とオンライン上で交流会を実施しました。ベトナムの新型コロナウイルス感染症の状況や日本のアニメ・漫画、さらにはひらがな・漢字などの問題を出題しながらアイスブレイクを行いました。他にも、お互いの国の料理について紹介し合いました。ゼミ生は、ベトナムでも作ることが出来るお好み焼き・天ぷら・かき揚げ・どら焼きをゼミ生ら自身がいちから作成しました。その後、本ゼミでの活動を1本の動画にして発表を行いました。ベトナムの学生の方々は、生春巻きとベトナムのお正月料理のバインチュン・バインヤンについて発表されました。
今回、オンライン交流会という事で相手に上手く伝えることや、国を越えたオンライン上でのコミュニケーションは容易ではありませんでした。しかし、このような状況下でも、ベトナムとの交流が出来たことはとても素晴らしい体験だったとゼミ生一同感じました。また、交流会の様子はベトナム国家大学のウェブサイトでも紹介されています。
新型コロナウイルス感染症の終息する目処が立たないなか、夏のフィールドワークが延期という形で今年度を迎えました。こうした状況ではありますが、何が出来るかをゼミ生達は考え、「料理班」「映画班」「教育班」の3班に分かれ活動していくことになりました。料理班は、新たにYoutubeアカウント(もぐもぐベトナム)を開設し、ベトナム料理の魅力を発信していく活動を主に行っていきます。映画班は、昨年度と同様にベトナム映画のレビューをnoteに掲載することに加えて、料理班と協力しながら神山祭への出店を考えています。そして、教育班は在日ベトナム人の学生が通う機関とオンラインで交流を行ったり、状況が落ち着き次第直接訪問し、彼らと交流をすることを考えています。 
昨年度は、学部奨励金に採択されました。今後も、昨年の活動を超える活動を2、3回生が一丸となって行っていこうと意気込んでいます。コロナ禍ではありますが、今何が出来るかをしっかり考えてがんばっています。

(現代社会学部 現代社会学科 藤田いろは 健康スポーツ社会学科 馬久地あすか)
学部奨励金の賞状をもつゼミ生のみなさん
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