【文化学部】本学卒業生の芸妓「恵美華」さんがゲストスピーカーとして講演!

2021.12.07

12月3日(金)、文化学部専門教育科目「京都文化特論Ⅴ」において、文化学部京都文化学科の卒業生で、現在、京都の五花街の一つ、祇園甲部で芸妓として活躍されている恵美華さんにゲストスピーカーとして講演いただきました。

本科目は、京都のお茶屋・置屋「美の八重」のご主人である坂田 憲治講師が担当しており、江戸初期より今日まで約400年にわたり営まれてきた芸妓舞妓に代表され、京都文化の華と言われる「花街の文化」について学びます。

今回は、「芸舞妓について」をテーマに、恵美華さんから芸妓の立方(たちかた)※1・地方(じかた)※2の違いや、舞妓がどのように花街で活躍しているか、その上下の人間関係、厳しくも信頼関係の強さについて話されました。また、彼女らを側面から支える男衆(おとこし)※3、床山さん、簪(かんざし)屋さん、履物屋さんについても紹介し、いろいろな人が支えている花街の総合的な姿を解説されました。

講演の途中には、実際に地方のお仕事である三味線を披露され、受講生たちは目を輝かせながらその演奏を聴いている様子が伺えました。

恵美華さんに話を聞くと、本学在籍時から花街文化に興味があり、研究をされていたとのこと。その時に縁があり、坂田講師と出会われ、「美の八重」でアルバイトとしてスタートし、最初は週に1回程度きものを着て配膳など、旅館の仲居さんのようなお仕事をされていたようです。そこから厳しいお稽古を経験され、今ではお客さんから大変人気がある芸妓として活躍されています。

恵美華さんは、舞妓・芸妓の成り手が大変少ないことを課題として挙げられ、「京都に住んでいても舞妓・芸妓に触れる機会は意外と少ないもの。今回のような機会に学生のみなさんに自分たちの仕事のことを知ってもらいたい」と語っておられました。最後に、「コロナ禍で自由に動きにくい時代ですが、たくさんのことを経験して社会に出てほしい」と笑顔で話してくださいました。

※1 舞踊を主にする者
※2 長唄や清元などの唄、語りや三味線や鳴物の演奏をうけもつ者
※3 芸舞妓さんの着付けを専門にしている者

講演される恵美華さん
三味線で実際に演奏をしていただきました
学生からの質問にも答えていただきました
素敵なご講演をありがとうございました!
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