次世代研究者挑戦的研究プログラム 講演会(産学官連携創出コース)を開催しました

2022.01.14

12月23日(木)、「次世代研究者挑戦的研究プログラム 講演会」を開催し、大学院生、学部生、教職員80名(対面:33名、オンライン:47名)が参加しました。

今回の講演会は本プログラム「産学官連携創出コース」のカリキュラムの一環として開催し、「未来社会を創る博士人材に贈る、京都発産学官連携」と題し、京都市産業技術研究所 研究主幹 山本 佳宏氏を講師にお招きし、第1部の講演、第2部の質問と討論会を開催しました。

第1部の講演会では、博士人材の働き方として、大学と企業をつなげるコーディネーター、企業の利益を提供するコンサルタント、企業に入って開発から上級営業職の存在を学生たちに提示していただきました。また、山本氏自身のこれまでの実績を例に、酒造に焦点を当て、産学官連携をコーディネートする方法についてお話しいただきました。「京都酵母」の開発に先立ち、醸造用乳酸発酵を行う優良な乳酸菌の開発に、企業(産)と京都市産業技術研究所(官)、産総研(学)、京都大学(学)、京都府立大学(学)とが、どのようにタッグを組み、開発を進め、最終目標の京都の酒につなげたのかについて、わかりやすく解説していただきました。

第2部には、「次世代研究者挑戦的研究プログラム」の2021から2022年度の支援対象有資格者11名が参加し、第1部の話から、2つの課題を学生に提供し、学生3名1グループに分かれて課題解決に挑戦しました。
課題1:酒造メーカーの杜氏で、夏場は何を作るか?
課題2:海外に販路を開拓する時に、どうしたら良いか?
Group1の回答:足湯をしながら、お酒をのむ。
Group2の回答:冬場は、オーストラリアに行って作る。そこで作ることで、販路を広げる。また、中国の留学生がいたので、中国にインフルエンサーをしてもらう。
Group3の回答:冬は施設を冷やす。フレーバーや、カクテルを開発する。地元の食材と合うお酒を提案する。

その後のフリートークから、異なる研究科に所属した学生たちが課題に取り組むことで、研究分野の違いにより学生それぞれに様々な発想があることや、学生同士の間で共感できるところを新たに発見し、お互いとても有意義であったと感想を述べていました。

本学は、科学技術振興機構(JST)が公募しました「次世代研究者挑戦的研究プログラム」に採択されました。

このプログラムは、博士後期課程学生による既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な研究を支援するとともに、生活費相当額を支給することで学生が研究に専念できる環境を整備し、併せて優秀な博士後期課程学生を多様なキャリアパスで活躍できる博士人材へと導く事業です。

これを受けて、本学では、「トランスファラブルスキルを身に付けた科学技術を牽引するリーダーの育成」を目指し、選抜した優秀な博士後期課程学生へ様々なキャリアパス支援に向けた取り組みを行っていきます。

講演会に80名(オンライン含む)が参加
第1部 京都市産業技術研究所 研究主幹 山本 佳宏氏による講演
第2部 グループディスカッション
お問い合わせ先
京都産業大学 教学センター(大学院担当)
〒603‐8555 京都市北区上賀茂本山
Tel.075-705-1913
【窓口取扱時間】
月~金 9:00~16:30(13:00~14:00を除く)
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