大学院京都文化学研究科開設記念シンポジウムを開催

2018.10.20

10月20日(土)、京都産業大学むすびわざ館ホールにて、大学院京都文化学研究科開設記念シンポジウム「祇園に生きる-花街の文化-」を開催しました。
挨拶する大城 学長
当日は、一般申込者、本学学生、日本文化研究所上席特別客員研究員ら約230名が来場しました。
司会は、和田 汐織さん(京都文化学科・4年次)が務め、大城 光正 学長の挨拶の後始まった第一部の基調講演では、岡田 万里子 桜美林大学人文学系准教授、坂田 憲治 文化学部非常勤講師・本学日本文化研究所上席特別客員研究員が登壇されました。
岡田氏は著書『京舞井上流の誕生』(思文閣出版)にて、サントリー学芸賞を受賞されており、京舞井上流について熱心に研究されています。本講演では、「伝承の場としての祇園」をテーマに、ご自身が祇園の街と出会い研究を始めるにいたった経緯や、京舞井上流の特色、祇園における伝統の継承について、資料を用いて説明されました。
続く坂田氏は、祇園祭の昔と今のお囃子の曲の違いについて述べ、自身が音楽作成ソフトで再現したお囃子の曲を披露する場面もありました。
「伝承の場としての祇園」と題して講演する岡田氏
祇園祭のお囃子の違いについて説明する坂田氏

第二部では、芸妓 豆まるさんによる京舞「黒髪」が披露され、優美な舞に参加者たちは魅了されました。

第三部のパネルトークでは、京都文化学科 小林 一彦 教授がコーディネーターを務め、体調をくずされた百歳の芸妓 冨菊さんに代わりご長女の米村 冨美子氏、伝統伎芸保持者の芳豆さん、豆まるさん、坂田氏が、お茶屋と置屋の違いから舞妓・芸妓さんたちのお稽古内容、今日まで続く大切なしきたりなど、当時の写真なども織り交ぜながら紹介がなされ、花街独特の文化について深く知る有意義な機会となりました。

パネルトーク

豊富な写真を使ってパネルトークを進行する小林 教授
パネリストのみなさん

なお、当日は大学院京都文化学研究科の進学相談会があわせて実施され、授業担当予定教員による入試方法やカリキュラムの説明が行われました。
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