外国語学部創設50周年記念シンポジウム第4弾
「身につけた"外国語力"を活かす」を開催しました

2017.12.16

2017年12月16日(土)、外国語学部創設50周年記念シンポジウム第4弾「身につけた"外国語力"を活かす」が開催され、在学生や卒業生、教職員を含む125名が参加しました。ご登壇いただいた4名の卒業生の皆さんからは、それぞれのキャリアパスで自己実現のために、在学中に学んだ言語に限らず時代の変化に合わせてさまざまな形で常に”外国語力”を高める努力をされているとのお話を伺うことができました。

会議通訳をされている塩谷 明代さん(英米語学科卒)は、在学中に恩師の依頼で行った研究者への通訳の経験が今のお仕事に就くきっかけとなったとのこと。会議のテーマは政治・経済・科学技術など多種多様であるだけでなく、その人の経歴や背景、人柄に合わせた通訳が求められるため、日々”外国語力”を高める努力をされているそうです。

塩谷 明代さん

会社経営をされている松岡 義樹さん(フランス語学科卒)は、「外国語を使う仕事がしたい」という気持ち、そして一見語学とは結びつかないように見えるさまざまな職業経験が今の仕事に全てつながっているとお話でした。

日本語教師・ライターをされている若林 佐恵里さん(言語学科スペイン語専修卒)は、自らの経験を踏まえ、ことばは「記号」であり、「記号」を身につけるだけでは人は何も聞いてくれない、その中身を身につけ、「自分を作る」ことの大切さをお話ししてくださいました。

松岡 義樹さん
若林 佐恵里さん
大手企業の駐在員としてジャカルタに滞在している森本 洪太さん(言語学科インドネシア語専修卒)は、スカイプを通じてご登壇いただきました。ジャカルタ生活の様子、新規事業にゼロから取り組み毎日奮闘するお仕事ぶりに始まり、海外で働きたいという希望をかなえ、現在に至る道筋の中で、今この時に自分の前にある課題に正面から向き合うことが、新たな気づきをもたらし、その気づきが次の挑戦への意欲を湧き立たせてくれたと話されました。
画像はスカイプで参加してくださった森本 洪太さん
皆さんが揃ってご登壇され行われたトークセッションでは、社会人としての評価についての質問に、それは自分自身が実感するもの、家族から得られるもの、お客さんから得られるもの、お金として得られるもの等、様々なご意見が飛び交いました。また、"外国語力"を活かして働く中で実感された、日本社会の意思決定のスピードについての鋭い論評も飛び出しました。
皆さんの率直なお話ぶりに惹き付けられ、あっという間に3時間が過ぎてしまったように感じた人も多かったのではないでしょうか。

外国語学部創設50周年記念シンポジウム第4弾「身につけた"外国語力"を活かす」ご登壇者

◇塩谷 明代さん
英米語学科卒(サイマル・インターナショナル専属会議通訳)
◇松岡 義樹さん
フランス語学科卒(株式会社ジーコム取締役)
◇森本 洪太さん
インドネシア語専修卒(東洋紡株式会社勤務インドネシア赴任中)
◇若林 佐恵里さん
スペイン語専修卒(日本語教師・ライター)

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