京都文化学科「おもてなし文化論」で京都清水寺録事 大西 英玄氏が講義

2016.12.19

京都文化学科では、各界におけるもてなしの具体例、その精神を解明するほか、第一線で活躍する方々をゲスト講師として招き、生きた教訓を学ぶ専門教育科目「おもてなし文化論」(担当:吉澤 健吉 文化学部教授)を秋学期に開講しています。
清水寺の歴史や寺院のおもてなしの心を講義される大西 英玄氏
12月19日(月)の授業では、京都の清水寺録事として、法務を務められている大西 英玄(おおにし えいげん)氏をゲスト講師にお招きしました。
寺院の多い京都の中で世界遺産の清水寺は、歴史が古く、「本堂」前の舞台は「清水の舞台」で有名な釘を1本も使わない懸造り(舞台造り)でつくられています。宝亀9年(778年)に開山したのが、清水寺の創始と伝えられています。大西 英玄氏の祖父は、清水寺の貫主(住職)を務められ、107歳で亡くなった名僧、大西 良慶(おおにし りょうけい)大和尚(わじょう)です。
大西 英玄氏の講義を真剣に聞く学生たち
講義では、坂上田村麻呂や音羽の滝など清水寺の歴史や、参拝に訪れる方々の心のよりどころとなるような寺院、また、日常が流れてく中、あたりまえのことを大切に努める心のあり方など、経験を交えてわかりやすくお話しされました。
人と人が出会う奇跡は天文学的な数字で素晴らしいこと。その出会いと出会った方々を大切に思う心、また、相手を通して自分自身を知る良い機会にしてほしいと説かれました。
最後に、今、この瞬間、目の前のことに集中し、時間を大切にすること、また、本日お話したことが今後、より良い未来につなげるためのヒントの一つにでもなればとの言葉で授業を締めくくりました。
学生たちは京都一の観光名所、清水寺を守る大西氏の僧侶としての有意義なお話に、深い感銘を受けていました。
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