ドイツ総領事カールステンさん講演会開催

2015.12.04

ドイツ語専攻は2015年12月4日(金)、大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事 インゴ・カールステンさんを図書館ホールにお迎えし、再統一後のドイツの歩みについてご講演をいただきました。

講演会では、まず外国語学部長の鈴井 清巳 教授が、国際政治学者としての見地とご自身の経験から、導入となる挨拶を行いました。次いでカールステン 総領事が、「ヨーロッパにおけるドイツの役割 再統一から25年を経て」と題した講演を行われ、再統一後のドイツが初期の誤算・混乱を乗り越えて東西の格差を縮小させ、総じて成功と言える成果を上げたこと、90年代末の低迷を脱して今日ではEUの牽引役としてヨーロッパで重要な役割を担っていることなどを話されました。

総領事のお話は、ベルリンの壁崩壊当時のニュース映像の紹介などを交えつつ、現在の諸問題にも細かく目配りした、非常に練られたものでした。逐次通訳のサポートをうけつつ、丁寧に平易なドイツ語で話される総領事の語り口は、来場者を大いに惹きつけていました。通訳を待たずに話を理解して反応する学生がいたことには、総領事も感銘を受けていました。

講演後の質疑応答では、現在ドイツなどEU諸国が直面している難民問題への対応、そしてドイツの一部にみられる排外主義的な動きについて、質問が投げかけられました。鋭い質問に総領事の返答も熱を帯び、15分用意されていた質疑応答の時間は瞬く間に過ぎ去り、講演会は盛況のうちに閉会を迎えました。

PAGE TOP