平成27年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「年間報告書」

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

(春学期)アンケートの回収率は78.0%だった。授業への出席率は全学平均を上回っているが、「シラバスを活用」している割合は全学平均より低かった。「科目に満足したか?」、「成長を実感したか?」の設問は、いずれも70%以上だった。「到達目標/理解度の数値化」の設問の値はおよそ60%だった。
(秋学期/全学期)アンケートの回収率は76.0%だった。授業への出席率は全学平均を上回っているが、「シラバスを活用」している割合は全学平均より低かった。これは昨年と同様の結果だった。「科目に満足したか?」、「成長を実感したか?」の設問は、いずれも70%以上だった。これは昨年度の理学部の結果と大きな変化はなかった。今年度からの新たな取り組みである、「到達目標/理解度の数値化」の設問は、他の設問に比べ回答者数が少なく約半数だった。学生に本設問の内容の理解を促す必要がある。値はおよそ60%だった。

2. 「公開授業&ワークショップ」についての報告 

(1)参加人数

  1. 「公開授業」: 学生50名、教員4名
  2. 「ワークショップ」:学生7名、教員3名

(2)ワークショップでの意見交換内容

  • 教員の話し方・話す速さ、板書の書き方などは概ね良好。
  • 授業中、学生は私語もなく静かに聞いていた。
  • 学生が授業内容を理解できているかどうかの確認作業がなかったので、これを行った方がよいのではないか。

3. 総括

(1)1. と2. において確認された、本学部の授業・カリキュラムの長所

教員の授業の行いかた、すなわち話し方・話すスピード、板書の仕方などは、アンケートほ かのフィードバックにより、改善がすすんでいるものと考えられる。このことが、理学部科目 の高い満足度・成長の実感 の要因の一つとなっていることが推察される。

(2)1. と2. において確認された改善すべき点

高い満足度・成長の実感 を得ていることは望ましいことである。しかしこのことと、学生が 授業を理解できているかどうかは、必ずしも一致せず別の問題ととらえる必要があろう。実際 授業の理解度はそれほど高くない。今後授業の理解度を高める工夫が必要かもしれない。

4. 次年度に向けての取り組み

引き続いて、授業アンケートや公開授業&ワークショップを行って、授業内容の改善に役立てる。また、公開授業&ワークショップへの教員の参加率を高める努力を行う。
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