平成27年度 春学期 公開授業&ワークショップ 実施報告

実施日時・場所・参加人数

「ワークショップ」
「入門セミナー」で教える文化学部のアカデミックスキルについて。
7月15日(水)11号館にて実施。15名が参加

ワークショップでの意見交換内容

今年度から必修科目となって始まった「入門セミナーA」について、担当教員から各自の授業内容/方法について、加えて、授業運営の問題点についての報告があり、情報を共有した。
昨年度からの「入門セミナー」(半期開講、選択科目)を受けつぐ「入門セミナーA」は、文化学部に入ったばかりの学生が、学部の環境にスムーズに適応できるようデザインされた授業であり、まず受講生間ならびに受講生と教員の間の関係性を構築することに重点がおかれている。受講生は、グループワークによって、文化研究の初歩的なプロジェクトに取り組む作業をおこなうが、その目的は、高校までの受講生は受け身のスタンスをリセットし、学部教育へのモチベーションを高め、文化学部という「学びの共同体」の一員としての自覚を持つことにある。しかし、今年度は、受講生のモチベーションを維持することが難しいという報告が複数の担当者から指摘され、その対策について話しあった。
以上のことから、「入門セミナーA」においては、資料検索やプレゼンテーションといった基礎的なアカデミックスキルの習得にとどまり、文化学部独自のアカデミックスキルを身につけるまでには至らないという現状が議論された。
学部のアカデミックスキルについては、秋学期に開講する「入門セミナーB」——担当教員の専門にもとづいて授業テーマを設定し、クラス選択をさせる——において検討してゆくことが妥当であることが確認された。これを秋学期のワークショップのテーマとしたい。
今後は、「入門セミナー」の、学部導入教育としてのカリキュラム上での位置づけ、履修指導の問題等についても検討課題とする必要があると感じた。その上で、学部のアカデミックスキルを設定することについての議論を深めていきたいと思う。
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