令和5年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」

「学習成果実感調査」についての分析結果

文化学部では、1年〜4年生の演習科目を調査対象としている。設問1(受講理由)について、ほとんどの学生は「カリキュラム上履修が必要である」と回答している。以下、京都文化・国際文化および英語コミュニケーションの演習科目について、それぞれのアンケート結果の平均値を挙げる。設問2(事前事後学習)について、全体として30分から1時間30分未満と回答している学生が多いが、学年別に見ると、学年があがるごとに学習時間が長くなる傾向が見られた。設問3(到達目標の達成)について、98%の学生が「到達できた」「概ね到達できた」と回答し、「到達できた」と回答した学生は59%であった。設問4(学びへの意欲)について、92%の学生が「強くそう思う」「そう思う」と回答し、「強くそう思う」と回答した学生は51%であった。設問5(授業に対する満足度)について、95%の学生が「強く思う」「そう思う」と回答し、「強く思う」と回答した学生は58%であった。多くの学生が授業の到達目標を達成し、学びの意欲を高めていると実感していること、演習科目に対する満足度が高いことがわかる。
学部独自設問について、設問1(事前事後学習の重要性)について、81%の学生が「強く思う」「そう思う」と回答している。文化学部では学部独自の取り組みである「むすびわざブックマラソン」プロジェクトと連携し、読むことへの習慣づけをさらに推進しているが、設問2(演習と読書の関連)について、48%が1~2冊、25%が3~4冊、10%が5~9冊と回答し、10冊以上と回答した学生は3%であった。引き続き読書の習慣づけを推進する必要がある。設問3(グループワークの意義の実感)では、77%の学生が、設問4(調査研究やフィールドワーク学習の面白さの実感)では82%の学生が「強くそう思う」「そう思う」と回答した。昨年度に比べるとやや低下しているものの、学生がアクティブラーニング型の学びの意義を実感していることがわかる(昨年度:設問3は84%, 設問4は86%)。設問5(文化への興味や理解の深まり)について、87%の学生が「強くそう思う」「そう思う」と回答した(昨年度:93%)。こちらもやや低下しているが、大半の学生が演習科目に前向きに関わっていることがわかる。ただ事前事後学習および読書については、質・量ともに改善の余地がある。またアンケートの回答率が50%ほどなので、より多くの学生がアンケートに取り組めるよう配慮する必要がある。
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