令和3年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」

「学習成果実感調査」についての分析結果

文化学部では、1年〜4年生の演習科目を調査対象としている。今年度は、4月後半〜5月後半の緊急事態宣言期間は大学全ての授業がオンライン授業となったため、演習科目はその期間を除いては原則対面授業で行った。まず、設問1(授業参加の程度)については、15回中12回以上参加した学生の割合は、96%となっており、過去2年間の結果と比べても高い出席率であった(令和1年82%, 令和2年92%)。

設問2-1(履修するにあたってシラバスを確認したか)についても令和1年度(80%)・令和2年度 (89%)を上回る92%の学生が「確認した」と回答した。かつ、設問2−2(シラバスに記載された準備学習等の指示を参考に学習を進めた)についても、昨年度(64%)を上回る72%の学生が「そう思う」「どちらかとそう思う」と回答し、授業参加の意欲の高さが窺われる。一方、設問3(一回の授業あたりの準備学習等の平均時間)では、平均して2時間以上行っている学生の割合が34%であり、昨年度(33%)とほぼ変わらなかった。

学部独自の設問である設問6(グループワークの意義の実感)では、83%の学生が、設問7(調査研究やフィールドワーク学習の面白さの実感)では89%の学生が「強くそう思う」「そう思う」と回答したことから、アクティブラーニング型の学びを実感したことがわかる(昨年度は設問6,7とも64%)。また、94%の学生が文化に対する興味・理解が深まったと回答している。このように、多くの学生が演習科目に前向きに関わっていることがわかる。一方で、読書習慣についてはまだ改善の余地がある。例えば、設問9(本・文献を読むことの大切さの実感)では86%が「強くそう思う」と「そう思う」と答えているのに対し、 設問10(読書習慣)においては、読書の習慣化ができていると回答した学生は58%だった。学部独自の取り組みである「むすびわざブックマラソン」プロジェクトと連携し、読むことへの習慣づけをさらに推進していくことが期待される。

また、オンライン授業に関する設問4(オンライン授業で使用した通信機器や接続方法で円滑に学習を進めることができたか)では、97%の学生が肯定的に回答しており、こちらは昨年度(89%)と比べかなり高い数字になった。昨年度のオンライン授業で、TEAMSなどの機器に慣れた成果と思われる。一方で、設問5(授業で使用した通信機器や接続方法で学習意欲に変化があったか)では、48%の学生が「変わらない」と回答している。すでにオンライン授業に慣れたため、特別意欲の高まりを感じにくくなったためか、または対面授業を好む学生にとっては特に機器によって意欲が上がるわけではないのかもしれない。今後ウィズコロナ時代において、引き続きオンラインツールのメリットを生かす必要がある。

その他研修会等

春学期FDセミナー 
【日時】
令和3年4月7日(水)13:30-14:30(開催済)

【場所】
1.対面:(11号館教室)
2.オンライン:Microsoft Teams

28名が参加し、オンライン授業・授業録画・BYOD(Bring Your Own Device)についての情報共有・活用方法を共有した。
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