平成29年度 学部授業・カリキュラム改善に向けた「中間報告書」

1.「学習成果実感調査」についての分析結果

全体として順調に教育がおこなわれている。この点は、年次が進むごとに準備学習時間が増加傾向になり、科目に対する満足度も向上し、興味関心も深まっていることから裏づけられる。
3年次の文化演習に入り、グループワークの意義への実感が減少しているのは、教員によって個別的に指導する場合があること、各自の研究テーマが発見され、より深いレベルでの研究が進展して、専門的内容に他のゼミのメンバーが助言しにくくなっていることが要因と推測できる。
若干気にかかるのは1年次の入門セミナーにおける準備学習時間の少なさである。去年のデータと比べても学習時間が落ちている。初年次より、自ら積極的に学習することができるようにしていく方策を探るのが今後の課題である。

2.「公開授業&ワークショップ」についての成果報告

参加人数

①「公開授業」:2017年7月13日(木)3限、11401教室
「文学・芸術文化演習」(織田ゼミ)と「思想文化演習」(倉科ゼミ)による合同研究経過報告会を行った。全員の簡単な自己紹介をしたのち、各ゼミからそれぞれ2人が口頭報告を行い、その後テーマについて全員で議論した。学生からとったアンケートでは、他の教員のゼミ生を見て「刺激を受けた」「モチベーションが高まった」もしくは、「文学、思想いずれの視点も取り入れることの大事さが理解できた」との感想が目立った。反省点としては、全体で議論する時間があったほうが良かった。
学生担当教員2名+学生26名+見学者(教員3名、職員2名)が参加
②「ワークショップ」:2017年5月17日(水)の教授会後に、ゼミの運営方針について議論した。
教員12名が参加

ワークショップでの意見交換内容

ゼミの中に「何を言っても構わない」という自由な雰囲気を作ること、学生の性格に応じて臨機応変に対応する必要については意見が一致した。そのほか、レポートなどの執筆要領の統一、マンツーマン指導、2時間連続でのゼミ運営、卒業レポート執筆スケジュール、卒論の義務化、3・4年生合同ゼミ、合同研究発表会、資料の信頼性や翻訳の問題など、議論のテーマは多岐にわたった。これらのアイデアのうち、実施しやすいものとして、今回は合同ゼミを公開授業として実施することとした。
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