2023(令和5)年度 神山Research講演会(秋季)の開催について(終了しました)

2023年11月11日(土)、神山Research講演会(秋季)を京都産業大学 神山ホールにて開催します。

本学は、文系・理系合わせて10学部と7つの研究所を有しており、幅広い分野で教員が日々研究活動を行っています。神山Research講演会では、こうした本学教員の研究成果や研究活動の中から、社会で関心のありそうなテーマを取り上げ、広く一般の方々に発信する場としています。

今回は、感染症分子研究センター 所員(生命科学部 先端生命科学科)の高桑 弘樹 教授と日本文化研究所 所長(文化学部 京都文化学科)の小林 一彦 教授による講演会を行います。

詳細

日時 2023年11月11日(土)11時00分~16時00分
<午前の部>11時00分~12時30分 感染症分子研究センター
<午後の部>13時30分~16時00分 日本文化研究所
会場 京都産業大学 神山ホール
アクセス:交通アクセスキャンパスマップ 
※ 来場者用の駐車スペースはございません。公共交通機関をご利用ください。
開催方法 対面
※入場無料
申込 予約フォーム
※当日資料準備のため、あらかじめ申込をお願いします。
対象 広く一般の方を対象としています(年齢等は定めていません)。
備考
  • 報道関係者と本学スタッフを除き、会場内での写真撮影・録画・録音は固くお断りしております。

午前の部(11時00分~12時30分)

猛威を振るう鳥インフルエンザ

講師:高桑 弘樹 京都産業大学 感染症分子研究センター 所員/生命科学部 教授

1996年に中国南部の広東省で発生したH5亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスは、世界中に広がり、各国の家禽産業に大きな被害をもたらし、多くの国々がウイルスの封じ込めに苦戦し、感染が拡大し続けています。日本国内でも2020年以降は3年連続で発生し、今シーズンは過去最多の鶏が殺処分されています。猛威を振るう鳥インフルエンザの感染メカニズムや流行抑制法等、様々な話題をお話しします。

講師紹介

高桑 弘樹(たかくわ ひろき)
京都産業大学 感染症分子研究センター 所員/生命科学部 教授

1998年、北海道大学 獣医学研究科 予防治療学専攻 修了、博士(獣医学)。その後、アメリカ食品安全局 研究員、北海道大学 客員研究員などを経て、2006年に京都産業大学に着任。ウイルスの生態と進化を解析し、ウイルスが自然界でどのように維持され、また、どのような変異によりウイルスの性質が変化するのかを解明し、インフルエンザの流行を抑制することを目指している。

午後の部(13時30分~16時00分)

賀茂競馬九三〇年 日本の競馬、千年。そして未来へ

今年は賀茂競馬930年の記念の年にあたります。上賀茂神社は本学とのゆかりも深く、日本文化研究所では、上賀茂神社と協力して賀茂およびその周辺地域の文化を明らかにすることを研究の柱の一つにすえてきました。
開設以来30年近くの年月をかけて、賀茂競馬に関する絵巻類・絵画資料についても精力的に収集を行ってきました。現在、世界で確認されている数十点の賀茂競馬絵巻関係資料のうち、約半数が本学に所蔵されるまでに成長し、一大コレクションを形成するに至っています。今回は、宮中武徳殿の競馬をはじめ、平安京のあちこちで催行されていた伝統的な日本古来の古式競馬と、世界で最も一般に普及し大衆文化として定着した日本の近代競馬について、日本文化という観点から、その歴史と意義についてわかりやすく解説を行います。

◆第1部

基調講演「賀茂競馬—その歴史と文化」
講師:土橋 誠 氏(元京都府立総合資料館専門幹)

講演「清少納言が見た競馬」
講師:小林 一彦(京都産業大学 日本文化研究所 所長/文化学部 教授)

◆第2部

座談会「騎手と乗尻—近代競馬と古式競馬」
登壇者:
福永 祐一氏 (日本中央競馬会調教師)
山本 宗尚氏(賀茂県主同族会評議員(賀茂競馬乗尻経験者)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)地球観測研究センター主任研究開発員
東京大学史料編纂所特定共同研究研究員)
司会:小林 一彦(京都産業大学 日本文化研究所 所長/文化学部 教授)

後援:上賀茂神社賀茂県主同族会日本中央競馬会古典の日推進委員会
協力:和駿会(京都産業大学体育会馬術部同窓会)

登壇者紹介

土橋 誠(どばし まこと)氏
元京都府立総合資料館専門幹

(財)京都府埋蔵文化財調査研究センター調査員、京都文化博物館学芸員、京都府立総合資料館主査・専門幹などを歴任。現在、上賀茂神社で奉納される賀茂競馬では、解説者をつとめる。賀茂競馬研究の第一人者として知られ、本学日本文化研究所月例研究会では「賀茂競馬の物忌札について」(2008)の講演がある(『AOI』第15号に要旨掲載)。

福永 祐一(ふくなが ゆういち)氏
日本中央競馬会調教師 

騎手としてJRA通算2636勝。
2020年にはコントレイル号に騎乗し無敗で牡馬3冠を達成した。23年騎手引退。
来春の厩舎開業を控え多忙な日々を送る傍ら、テレビ・雑誌・新聞などのメディアにて幅広く活躍、騎乗論などわかりやすい解説には定評がある。
父は天才と称された伝説の騎手・福永洋一。

山本 宗尚(やまもと むねひさ)氏
賀茂県主同族会評議員(賀茂競馬乗尻経験者)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)地球観測研究センター主任研究開発員
東京大学史料編纂所特定共同研究研究員

上賀茂神社社家の後裔組織である賀茂県主同族会の評議員。神職。
賀茂競馬の乗尻(騎手)。左方・右方一番(倭文・金津)を務めた。
名古屋大学大学院修了、博士(理学)。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)及び東京大学史料編纂所の研究員として文理に通暁し、
蹴鞠・雅楽(鳳笙)と、四刀流をこなす。
本学『日本文化研究所紀要』第14号に論文「賀茂競馬図屏風に関する一考察」(2009)がある。

小林 一彦(こばやし かずひこ)
京都産業大学 日本文化研究所 所長/文化学部 教授

慶應義塾大学大学院修了、文学修士。100分de名著ブックス『鴨長明 方丈記』(NHK出版)、日本歌人選『鴨長明と寂蓮』(笠間書院)など編著書、論文多数。研究活動のほか、テレビ・ラジオ出演多数、新聞や雑誌の連載、コラムなどでわかりやすく古典の魅力を説く活動にも力を入れている。2020年より本学馬術部長。

お問い合わせ先
京都産業大学 研究機構(研究推進センター)
窓口取扱時間:月曜日~金曜日9:00~16:30
Tel.075-705-3255 Email. ksu-kenkyusuishin@star.kyoto-su.ac.jp
PAGE TOP