「つながるクルマの情報セキュリティ」
報告者 | 井上 博之(情報理工学部 教授) |
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開催場所 | 京都産業大学 12号館12404教室+オンライン(Teams) |
開催日時 | 2025年5月19日(月)13:15~14:45 |
研究会概要
世界問題研究所では、2025年5月19日(月)に本年度第2回の定例研究会を実施した。講師として本学情報理工学部教授の井上 博之 先生をお迎えし、「つながるクルマの情報セキュリティ」と題してご講演をいただいた。
自動車が単なる移動のための機械ではなく、多数のコンピュータを内蔵し、複雑な内部機構を制御しながら走行する高度で精密な機器であること、さらにはそれらを外部のネットワークと接続することでスマート化が推進されていることは、従来からニュース等で広く知られてきたところである。今回の井上先生のご講演は、こうした動向を支える情報工学上の技術のありようを、とりわけセキュリティの面から詳しくご紹介くださるものであった。
ご講演では、コネクティッドカーをめぐる情報セキュリティ上の問題を概観したうえで、井上先生の研究室でのご研究の成果の紹介が行われた。紹介された実験動画では、外部から自動車の情報セキュリティを突破して内部機構に侵入し、なりすましの形で自動車の運転を乗っ取る様が生々しく映し出された。また、こうした急速な技術的発展を踏まえた今後の動向としてソフトウェアの重要性について解説があり、さらにはそれに対応するための国際的動向や若手育成の取組が紹介された。
ご講演後の質疑応答では、多様な質問が多数出されたが、そのいずれにも、井上先生には丁寧にご回答いただいた。専門外の者にとっても、自動車という身近な移動手段が、情報技術の面においてもいかに急速に発展を遂げているかを間近に学ぶことのできる貴重な機会となった。井上先生のご協力とご配慮にあらためて感謝申し上げたい。
自動車が単なる移動のための機械ではなく、多数のコンピュータを内蔵し、複雑な内部機構を制御しながら走行する高度で精密な機器であること、さらにはそれらを外部のネットワークと接続することでスマート化が推進されていることは、従来からニュース等で広く知られてきたところである。今回の井上先生のご講演は、こうした動向を支える情報工学上の技術のありようを、とりわけセキュリティの面から詳しくご紹介くださるものであった。
ご講演では、コネクティッドカーをめぐる情報セキュリティ上の問題を概観したうえで、井上先生の研究室でのご研究の成果の紹介が行われた。紹介された実験動画では、外部から自動車の情報セキュリティを突破して内部機構に侵入し、なりすましの形で自動車の運転を乗っ取る様が生々しく映し出された。また、こうした急速な技術的発展を踏まえた今後の動向としてソフトウェアの重要性について解説があり、さらにはそれに対応するための国際的動向や若手育成の取組が紹介された。
ご講演後の質疑応答では、多様な質問が多数出されたが、そのいずれにも、井上先生には丁寧にご回答いただいた。専門外の者にとっても、自動車という身近な移動手段が、情報技術の面においてもいかに急速に発展を遂げているかを間近に学ぶことのできる貴重な機会となった。井上先生のご協力とご配慮にあらためて感謝申し上げたい。

