京都産業大学 キャンパスマガジン サギタリウス VOL.51

はじめの一歩

興味あることへ、まずは第一歩を踏み出してみよう!!

松高政経営学部准教授

一歩を踏み出すといっても、具体的に何をどう始めたらいいのでしょうか?まずはそのポイントについて、キャリア教育などにも深くかかわる経営学部の松高先生に聞いてみました。

最初の小さな一歩が、次の一歩を踏み出す大きな原動力に。
何かを始めなければと問題意識を持っている学生はたくさんいますが、最初の第一歩を踏み出せないでいる学生が多いのも事実です。その原因として、新しいことにチャレンジすることで自分を大きく変えようと、始める前に自らハードルを高めてしまい、なかなか動き出せずにいるというケースがよくあります。しかし、何かを始める最初の一歩は、大きなジャンプではなく、小さく踏み出すだけでかまいません。その一歩が、次の一歩を踏み出す大きなチカラになってくれるはずです。

小さなステップがやがて、大きなチカラに。
「人生観が180度変わる体験」というのは、そう簡単に経験できるものではありません。だけどモノの見方の角度を1度変えることなら、比較的簡単にできるはず。その小さな第一歩が、時間の経過とともに大きな変化へとつながっていきます。
小さな一歩への具体例
  • これまでに取ったことのない他学科の授業を受講してみる。
  • サークルやクラブ、ボランティア活動などに参加してみる。
  • 留学やキャリア形成など、興味のあることについて職員に相談する。
  • 新聞のこれまで触れなかった紙面を読んでみる。

主体的に行動するチカラが求められるりゆうとは?

では、なぜ今そのようなチカラが求められているのでしょうか?近年、就職率が低下し、「希望する会社にいかに入るか」は学生にとって関心が高く、重要な問題になっています。しかし長い目で見た場合に、それ以上に大切になってくるのが「入ってから、どのように仕事に取り組むか」「職業人として社会でどのように生きていくか」ということです。そこでキーワードになってくるのが「就業力」。これは仕事をしていく上でのことをいい、本学は文部科学省の「平成22年度大学生の就業力育成支援事業」に採択されるなど、その分野においても充実した教育環境を実現しています。

大学生活で一歩踏み出し、今、生かされていることは?

苦手だった人前での会話が大好きに。きっかけは在学中のドイツ語の授業でした。
小島景一郎さん

大学入学時までは人前で話をするのは苦手でした。そんな私が変わったのが、2年次のとき。廊下でネイティブの先生とドイツ語であいさつをしたことがきっかけで、その先生から授業中によく当てられるようになったんです。最初は戸惑いましたが、途中からいい意味で開き直れるようになり、それからは人前で発言するのも恥ずかしくなくなりました。積極的になれたことで、ドイツ語をもっと学んでみたいという気持ちも大きくなり、2年次の夏休みにドイツに留学。修了後に1か月のドイツ国内旅行も体験し、現地の人たちと触れ合う中で、「何事も恥ずかしがらずにチャレンジする」精神を身に付けることができました。お客さまと接する機会の多い今の職場でもコミュニケーション能力は欠かせませんが、その基礎を学生時代にはぐくめたと思います。


勉強も遊びも、仲間と一緒に過ごす中で、相手のことを思いやれる視野が身に付きました。
高木裕之さん

私たちが学生のころは、1つのゼミに30人前後の学生がいました。お互いに助け合いながらゼミの課題に取り組んだのをはじめ、勉強も遊びもみんなと一緒で、とにかく一体感がありましたね。その中で自分のことだけではなく、相手の立場に立って物事を考える力も自然とはぐくまれました。周りに目をやり、相手のことを考える視点は社会人になってからも生かされています。また在学中から学外のアメフトのチームに所属し、京都のプライベートリーグに参加。そこでは学生はもちろん、社会人の方とも交流でき、さまざまな価値観に触れることで視野が広がりました。今の会社では人事などを担当していますが、学生の皆さんに期待するのは「自分で課題を見つけ、それを解決する力」。在学中からいろんなものに興味を持ち、挑戦する中で、その力をはぐくんでいただくということです。


大学生活を充実させることが、社会人としての力をはぐくむことにもつながっている。
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